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企業YouTube活用の現在地|「今こそYouTube」【第4回 at shibuya live】

2026年2月20日、第4回 at shibuya liveを開催しました。
テーマは、「今こそYouTube」。

ATS編集部として企画から関わり、当日も参加者の一人として席に座りました。
企業YouTube活用という言葉は、もはや特別なものではありません。

それでも私は、どこかで「動画はやるべきもの」という理解のまま、思考を止めていたのかもしれません。
参加者の一人でもある私は、こんなことを思っていました。

「やったほうがいいのは分かっている。でも、今じゃない。じゃあ、いつやるんだ。」

重要性は理解している。
けれど、目の前の業務に追われ、優先順位を後回しにしてしまう。

実際、アンケートにもこうした声がありました。

「社内でYouTubeを使った企画、方針などまだ検討されていない為。」

一方で、

「ただ今回このような機会を作っていただいたことで社内にて検討させていただきたい良い機会となりました。」

必要性は理解している。
けれど一歩が踏み出せない。

開始前の穏やかな空気の奥に、そんな企業の現在地がにじんでいました。

実践者の言葉が、空気を変える

第一部に登壇したのは、有限会社キッチュ CSO/ムビコレ編集長の橋爪さつき氏。

橋爪さつき氏

登録者196万人、3万6千本以上の動画配信実績を持つ
YouTube「MOVIE Collection[ムビコレ]channel」を運営されています。

肩書き以上に感じたのは、長く運用してきた人だけが持つ落ち着きでした。
アイスブレイクの「積み木自己紹介」。
前の人の話を受け取り、前の人の自己紹介を復唱して積み木のように自分の自己紹介を重ねそれをつないでいく。

復唱しなければならない分、自然と全員が耳を傾ける。
誰もスマートフォンを触らない。

場が、和やかに一つになっていく感覚がありました。

at shibuya live_introduction

企業YouTube活用は、もはや“導入”の話ではない

橋爪氏が示したのは、動画を取り巻く環境の変化でした。

商品を比較する前に、YouTubeで検索する。
企業の雰囲気を動画で確かめる。
採用候補者が、働く人の姿を映像で見る。

動画は、企業YouTube活用の観点でも、企業活動の標準装備になりつつあります。

私はその言葉を聞きながら、自社の発信を思い返していました。
「やるかどうか」を議論している段階ではない。
問うべきは、「どう設計し、どう育てるか」。

アンケートには、こんな声もありました。

「動画の作成、運用について具体的なイメージを持つことが出来ました」
「企業動画を作成する上での動画の上げ方、構成、アナリティクス分析について詳しく学ぶ事ができ、この知識をこれからの企業動画作成に活かしていけると思った。」

「抽象的な重要性」が、「具体的な運用イメージ」に変わる。
その瞬間が、会場のあちこちで生まれていました。

「量」を持つ企業だけが、YouTubeを資産化できる

一本の本編動画を制作する。
そこから短尺へ展開する。
複数フォーマットへ広げる。

合計12本へ展開する設計例が示されたとき、私はふと自分の視聴習慣を思い出しました。

本編を観たあと、関連するショート動画や切り抜きを続けて観ている。
日常的に触れている行動です。

けれど、それを「設計」として言語化された瞬間、なるほどと思いました。

完成度を高めてから発信する。
その姿勢は自然です。

しかし、量がなければYouTubeアナリティクスで検証ができない。
データがなければ改善もできない。

アンケートにも、

「積み重ねや長期スパンでの活動が大事になるといった動画の内容以外の気づきがあった」
「動画に限らず、コンテンツは、長い時間働いてくれる資産であることには非常に共感できました。」

という声がありました。

動画は“投稿物”ではなく、時間をかけて育てるもの。
その認識が、静かに共有されていきました。

再生数ではなく、届いた相手を見る

第二部では、有限会社キッチュ代表取締役の安部偲氏が登壇。

安部偲氏
3万6千本以上の動画運用データを見続けてきた立場から語られる、YouTubeマーケティングの現実。
「動画をバズらせる方法はない。」
その一言で、会場の空気が変わりました。
YouTubeアナリティクスの画面が映し出されると、会場の視線が前に集まりました。

年齢層。
視聴維持率。
流入経路。

「アナリティクスがあんなに使えるということが最大の収穫でした」

このコメントは、とても象徴的でした。

さらに、

「解析に対する意識感が変わりました。」
「視聴者のペルソナ設定など」

という声も。

タイトルやサムネイルは、クリック率だけの問題ではありません。 YouTubeに対して「この動画は誰に向けたものか」を伝えるメタデータです。
投稿直後は視聴データがありません。だからこそ、公開前の設計精度が問われます。
私は、自分たちの発信がどこまで戦略的だったかを自問していました。
企業YouTube活用は、感覚ではなく設計の話なのだと、改めて実感しました。

安部氏講演

再生数ではなく、届いた相手を見る。
数字を「評価」ではなく「改善材料」として扱う。

その視点が、参加者の中に芽生えていくのを感じました。

at shibuya liveという場が持つ意味



ミニテストでは、サムネイルと実際の視聴データを照合するワークを実施。
想定とのズレに、会場から自然と笑いがこぼれました。

アンケートには、

「ワークショップ、面白かったです。」
「具体的な事例に基づいた内容と参加者の方との交流(ワークショップや懇親会)の両方があり、素晴らしいと感じました。」
「ワークをして実際に手を動かすことができたこともよかったです。」

という声が寄せられています。

知識を聞くだけでなく、手を動かす。
そして、その後に続く対話。

思考が動き始める空気が、確かにありました。

まとめ|ATSとして、この学びをどう活かすか

今回のセミナーで明確になったのは、
企業YouTube活用は「やるかどうか」ではなく、「どう育てるか」の議論であるということです。

目的を定める。
量を積む。
分析して改善する。

動画は投稿ではなく、対話。
そして、時間とともに育つ資産。

アンケートを読み返しながら、改めて実感しました。

今回得た視点を、ATS自身の発信にも活かしていきます。

本セミナーをともに作り上げてくださった、有限会社キッチュの安部偲さん、橋爪さつきさん。
実践に裏打ちされた知見と、惜しみない共有に心から感謝申し上げます。

交流会

静かな熱量が、確かにそこにありました。
それが、企業YouTube活用の現在地なのかもしれません。

本セミナーのアンケート結果

NPSスコア:50(イベントとしては高い水準)
全体的な満足度:満足以上100%(非常に満足42%・満足58%)
動画戦略に活用できそうですか:活用できる以上75%(非常に活用できる33%・活用できる42%)

4th_at shibuya live アンケート結果
協力:有限会社キッチュ資料

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

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