あなたの「キャリア」「働く」を応援するメディア

produced by A.T.S Advanced Technology Service

休みがないことで起こる6つのデメリット|対処法や転職する方法などを紹介

はじめに

「今の仕事、休みがなさすぎて転職したい。でもどう始めればいいのか分からない」 「そもそも、転職活動を進める上での重要なポイントって何?」

現代の日本社会では、過労や慢性的な労働時間の長さに苦しんでいる人が少なくありません。とくに、中小企業に勤める方の中には、週に1日しか休みがない、あるいは休みなしで働き続けているという現状も見受けられます。

「こんなに働いていても報われない」「休日がないことで、自分らしい生活を送る余裕がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、休みが取れないことによるデメリットを6つに分けて詳しく解説し、働きながら無理なく転職活動を始めるための具体的なステップをご紹介します。また、どのような業界・職種を選べば休日の多い職場に出会えるか、面接での伝え方のコツなども丁寧に解説します。

「今は忙しくて転職どころではない」と感じている方こそ、一度立ち止まって考えてみてください。あなたの人生は、今の仕事だけで成り立っているわけではありません。未来を見据えた新しい一歩を、一緒に考えてみましょう。

テクパス

仕事の休みがないと不満に思うのは甘えではない

仕事の休みがないと不満に思うのは甘えではない

「休みがないことに不満を感じているのは、自分が弱いから?」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、そんな風に自分を責める必要は一切ありません。

実際、日本の企業のうち約99.7%は中小企業であり、労働環境や福利厚生制度がまだまだ整備されていない現場も多く存在します。法定の休日さえ守られていない職場もあるのが現実です。

毎週2日の休みが取れない、年間休日が100日未満である、残業代が正当に支払われないなどの状況に身を置いている場合、それは「働きすぎ」であり、「正当な不満」なのです。休みが取れない職場環境を見直し、行動を起こすことは、決して逃げではなく、自分自身を守るための勇気ある選択です。

出典:第4節まとめ|中小企業庁

休みがないことで起こる6つのデメリット

休みがないことで起こる6つのデメリット

1. 仕事の効率が下がる

人間の集中力や注意力には限界があります。
休みなく働き続けることで脳や身体のパフォーマンスは徐々に低下し、ミスの頻度が増えたり、判断力が鈍くなったりします。

また、効率の悪化は本人だけでなくチーム全体にも影響を及ぼす可能性があり、「頑張っているのに成果が出ない」という悪循環に陥ってしまうこともあります。

2. 体調を崩しやすくなる

慢性的な疲労やストレスは、体に様々な不調を引き起こします。自律神経の乱れによる不眠症や食欲不振、頭痛や消化器系の不調などが続くようであれば、体からの危険サインと捉えるべきです。

さらに、体調不良のまま働き続けることで、より深刻な疾病へとつながるリスクもあるため、注意が必要です。

3. メンタルの不調に陥りやすくなる

「頑張っても評価されない」「ずっと忙しいのに報われない」と感じる日々が続くと、気づかぬうちに心が疲れていきます。

やる気が出ない、感情がコントロールできない、何も楽しく感じない……。そんな状態に陥る前に、休息と環境改善が必要です。

4. 職場の人間関係が悪化する

休みが取れず、疲れが溜まってくると、人はどうしてもイライラしやすくなります。ちょっとした言葉に過敏になったり、無意識に周囲へ攻撃的な態度をとってしまったりすることもあるでしょう。

こうした積み重ねが、良好な職場関係を壊してしまう原因にもなりかねません。

5. 自分の時間がなくなる

自己投資の時間や、趣味を楽しむ時間が持てないと、「働くためだけに生きている」ような感覚に陥ってしまいます。

本を読む、映画を観る、旅行に行くといったリフレッシュの時間は、心を豊かに保つために必要不可欠です。

6. 大切な人と過ごす時間がなくなる

家族や友人と過ごす時間が確保できないと、人間関係も次第に疎遠になっていきます。「久しぶりに会ったのに疲れていて会話が弾まない」というのは、心の健康にも影響を及ぼします。

仕事も大事ですが、人とのつながりも人生を豊かにしてくれる大切な要素です。

仕事の休みを取れない人の4つの特徴

仕事の休みを取れない人の4つの特徴

以下のような特徴がある人ほど、無意識に自分に厳しくなってしまい、休むことに抵抗を感じる傾向があります。

  • 責任感が強く「自分がいないと困る」と思い込む
  • 職場の空気や他人の目を気にしすぎてしまう
  • 罪悪感から休むことに抵抗を感じる
  • 「皆も頑張っている」と思い、休みを後回しにする

こうした思考は真面目で誠実な人ほど陥りやすい傾向にありますが、自分を追い詰めないことが大切です。


労働基準法と休日の権利

労働基準法について

日本の労働基準法では、労働者の権利として以下のようなルールが定められています:

  • 1日8時間以内、1週間で40時間以内の労働
  • 毎週1回以上の休日
  • 年次有給休暇の取得(年5日以上の取得が義務化)

これらの条件を満たしていない職場で働いている場合、法的に改善を求めることが可能です。心身に負担がかかる前に、信頼できる第三者機関(労働基準監督署など)に相談することも選択肢の一つです。

出典:労働時間と休日の原則| 大阪労働局

出典:年次有給休暇(年休・有給について) | 大阪労働局

仕事の休みがない場合の7つの対処法

仕事の休みがない場合の7つの対処法

1. 有給を計画的に使う

仕事が忙しくても、年5日の有給は法律で取得が義務付けられています。まずは1日からでも「休む」行動を取ってみましょう。

2. 上司や同僚と相談する

「休めないのが当たり前」という空気を変えるには、まずは上司との話し合いから。休めない原因が明確になれば、業務調整など具体的な改善策も見えてきます。

3. 労働時間を記録する

残業や休日出勤の記録をきちんと残しておくことで、改善要求や転職時の交渉材料になります。

4. 日常の中にリラックスタイムを設ける

ぬるめのお風呂、ストレッチ、アロマ、読書など、短時間でも心を落ち着ける時間を大切にしましょう。

5. 付き合い残業や飲み会を見直す

必要以上の付き合いを減らすことで、心身に余白を生み出せます。勇気を持って「行かない選択」も時には必要です。

6. 労働基準監督署に相談する

休日が取れない、過重労働が続くといった場合には、地域の労働基準監督署に相談しましょう。違法性の有無や改善方法についてアドバイスが受けられます。

7. 転職を視野に入れる

最も根本的な解決策は、環境そのものを変えること。転職によって新たなキャリアと生活のバランスを取り戻すことができます。

忙しい中でも進められる転職活動の方法

休みがない人が転職する方法

「転職したいけれど、今の仕事が忙しすぎて時間がない」と感じている方は少なくありません。しかし、実際には工夫次第で今の仕事と両立しながら転職活動を進めることが可能です。ここでは、忙しい日々の中でも無理なく転職活動を進めるための具体的な方法をご紹介します。

1. 有給休暇を活用して時間を確保する

まずは、有給休暇を利用して転職活動に必要な時間を作りましょう。履歴書や職務経歴書の作成、企業研究、面接準備など、転職活動にはまとまった時間が必要です。有給は労働者の権利ですので、遠慮なく活用して「転職活動用の時間」として計画的に使いましょう。

2. 転職エージェントをフル活用する

自力で求人を探し、応募書類を提出し、面接の日程を調整するのは非常に時間と労力がかかります。そこで頼れる存在が、転職エージェントです。エージェントはあなたの希望に合った求人を紹介してくれるだけでなく、応募先企業とのやり取りや面接日程の調整まで代行してくれます。

さらに、面接対策や職務経歴書の添削など、プロの視点からのサポートも受けられるため、忙しい人ほど活用すべきサービスです。

3. 転職活動の優先順位を明確にする

「今やるべきこと」と「後回しにしてよいこと」を整理し、優先順位を明確にしましょう。たとえば、平日は企業研究と履歴書作成に集中し、週末や休暇中に面接を入れるといった計画的な行動が効果的です。

タスク管理アプリや手帳などを使い、日々の業務と転職活動の両方をバランスよくこなせるようにすると、心理的な負担も軽減されます。

4. 「フリーランス」という働き方も検討してみる

転職先を探すのではなく、働き方そのものを変える選択肢もあります。たとえば、ライターやデザイナー、エンジニアなどスキルを活かしてフリーランスになる道です。

自分で働く時間を決められることから、ワークライフバランスを整えやすいメリットがあります。安定性という点では会社員に劣る面もありますが、「時間の自由」を求める人にとっては大きな魅力となるでしょう。

出典:日本のフリーランスについて|内閣府(PDF)

5. 休日が多い業界や企業をリサーチする

転職先を選ぶ際は、給与や仕事内容だけでなく「年間休日数」もチェックすべきポイントです。たとえば、製造業(自動車・電子機器関連)やIT業界では、比較的休日が多い傾向にあります。

一方、サービス業や医療・介護業界などは休日が不規則だったり、年間休日が少ない職場も少なくありません。自分に合った働き方を実現するには、事前の業界研究が重要です。

転職活動で成功するための3つのポイント

転職活動をするときのポイント

1. 面接では「現状」と「これから」を具体的に語る

転職理由を聞かれた際、「忙しすぎて休めない」といったネガティブな要素を正直に伝えるのは構いませんが、それだけでは相手に良い印象を与えることはできません。

大切なのは、「その状況をどう乗り越えようとしているのか」「どんな働き方を実現したいのか」をセットで伝えることです。

たとえば、「現在は残業が多く体調を崩しかけた経験がありました。今後はワークライフバランスを重視し、持続可能な働き方を実現できる環境で成長していきたい」といったように、ポジティブな意欲へとつなげましょう。

2. 転職理由は前向きに言い換える

転職の動機は、たとえネガティブなものであっても「前向きな目標」に言い換えることで、印象は大きく変わります。

例:

  • ✕「今の会社がブラック企業で限界だから辞めたい」
  • ○「もっと自分のスキルを活かせる環境で、新しい挑戦をしたい」

応募企業に対して、「この人なら長く働いてくれそうだ」と思わせる姿勢が重要です。

3. 仕事への熱意を具体的に伝える

企業が最も重視するのは、「入社後に活躍してくれるかどうか」です。
そのため、自己PRや志望動機では、自分の強みやこれまでの経験をどう活かしていきたいのかを、具体的に伝える必要があります。

「これまで蓄積してきた○○の経験を、御社の△△というプロジェクトに活かせると考えています」といった形で、応募先に合わせたアピールができれば、説得力もぐっと増します。

おわりに:自分の人生を大切にできる選択を

休みがない人は体を壊す前に転職を考えよう

仕事が忙しくて休めない、自分の時間が持てない。そんな状況に苦しみながらも、「みんなも頑張っているから」「甘えてはいけない」と自分を追い込んでいませんか?

あなたが心から笑顔で働ける環境は、必ずどこかにあります。

転職は、自分らしく生きるための第一歩です。焦らず、着実に、そして前向きに。この記事が、あなたがより良い働き方を手に入れるための一助となれば幸いです。

「あなたらしく働く」を、次のステージへ。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

新着記事