転職したことない人は損している?6つのリスクと回避方法について紹介
「転職したことない人は損しているってほんと?」
「転職で得られるメリットって何?」
「転職しない方が良い人ってどういう特徴があるの?」
このように転職するかしないか、転職のメリットなどについて気にする方は多いのではないでしょうか。しかし、実際に転職してみないと、良いか悪いのか判断がつきにくい部分はあります。
本記事では、転職したことのない人は損をしているのか、転職をしないことによるリスクや転職することで得られることなどについて紹介します。
転職経験がない人は転職することにリスクやデメリットがあると考えてしまうこともありますが、この記事を読むことで、その捉え方も変わってくるでしょう。転職について興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
転職をしたことがない人は損している?
転職が損なのかどうか、捉え方はそれぞれです。今の環境を手放したくないと意志がはっきりしている場合、転職する必要性は感じられないでしょう。
しかし、その時は良くても10年後、思ったようなキャリアアップができていなかった、会社の経営状態が悪く給料が上がらなかったなど、悪い状況に陥ることもあります。
過去に転職しない決断をしたことが失敗だった、というケースも大いにありえるため「転職=損」とは捉えず、将来どうなっていたいのかを考えて転職を検討することは大切です。
転職したことがない人の6つのリスク
実際に転職したことがない人は、どのような事態が待ち受けているか想像しにくい部分はあるでしょう。ここでは、転職したことがない人のリスクについて紹介します。
リスク内容を知ることで、転職に対して捉え方が変わってくるでしょう。転職したことがない方は、ぜひ参考にしてください。
1:年齢とともに市場価値は下がる
一般的に、転職市場では、年齢とともに市場価値は下がると言われています。年齢が若ければ、ポテンシャルを評価されて採用される期待がありますが、年齢が上がってしまうとその線で採用されることが難しくなります。
年齢が高いと、それだけスキルや経験を求められ、特に未経験の仕事に転職しにくくなるでしょう。転職を先延ばしにするとそれだけ年齢が上がり、転職の選択肢を狭めるリスクがあります。
2:多角的な視点を持ちづらい
転職を経験していれば、無理に意識しなくても、これまでと違う現場や違う仕事をすることを経験できるので、多角的な視点を習得できます。
しかし、転職せず同じ会社にずっと勤めていると、業務内容が一定な場合は特に視野が狭くなり、多方面から見るということをしないままになっているケースが多いでしょう。
多角的な視点を持っていると、アイデアが豊富に出る、さまざまな状況に対応できるなど柔軟性を伸ばしていけます。問題にぶつかった際も「前の会社ではこういう風に対処していた」などの案が膨らみやすいでしょう。
3:キャリアアップの機会を逃している
同じ会社で働き続けるからこそ得られるものもありますが、転職したからこそ得られるものもあります。
特にさまざまな立場や経験を目指したり、収入を上げたりするためには、転職は有効な手段です。転職を経験してきた人であれば、転職によってその都度評価され採用されるため、転職ごとに経歴を上げるチャンスがあります。
転職してきた人と比べて転職経験がない人は、キャリアアップの機会に気づくことなく時間を過ごしてきた可能性があるでしょう。
4:会社に依存しやすくなる
転職したことがないと「今の会社以外で自分の能力は通用するのだろうか」と不安になり、在籍している会社に依存してしまう傾向があるでしょう。
会社の経営がそのまま安定して勤め続けられれば良いですが、定年まで会社が続く保証はどこにもありません。会社の経営が悪くなった時、リストラされてしまうこともあるため、会社に依存しすぎてしまうのは危険です。
5:年齢が上がってからの転職が難しくなる
一般的に、年齢が上がってからの転職が難しくなると言われています。厚生労働省のデータを見ると、男女共に、入職率は24歳以下が他の年齢階級に比べて高くなっていること、35歳以上からは入職率が上がりにくいことがわかります。
転職経験のない人は、自分が一番良く評価されやすい時期での転職機会を失っている可能性があるでしょう。
出典: 年齢階級別入職率・離職率(令和3年上半期)|厚生労働省(PDF)
6:今の会社以外では通用しない可能性がある
いくつかの会社を経験していると、それだけ業務経験を持っていますが、転職したことがない人は、携わってきた業務の幅が少ない傾向にあります。
長年経験を持っている分野があっても、スキルが限定的な場合、今の会社以外では通用しにくく、転職で評価されにくいことがあるでしょう。いざ転職しようとした際に、市場価値が低く見積もられるリスクがあります。
転職することで得られるメリット
次は、転職することで得られるメリットを紹介します。転職に対して不安が大きい方は、転職のメリットを知ることで、その考えが変わってくる部分もあるでしょう。
転職するかしないかは今後の人生を左右する要因にもなります。少しでも転職に興味がある方は、どのような点でメリットがあるか理解していきましょう。
- 視野を広げることができる
- 自分の価値を上げられる
- マンネリ化せず意欲が高まる
視野を広げることができる
同じ会社で同じような業務を何年も続けてしまうと、見えている範囲が狭くなってしまうことがあるでしょう。
しかし、転職をすれば、今までとは異なる場所に身を置けます。同じ職種で転職したとしても、業務の進め方やかかわる人間も違います。さまざまな刺激を受けられるため、これまでよりも広い視野で物事を見ることが可能となるでしょう。
自分の価値を上げられる
転職によって、採用の際に評価してもらえるため、自分の価値を上げられる機会を設けてもらえることにつながります。転職に成功すれば、前職では考えられなかった地位や収入を獲得できる可能性もあるでしょう。
マンネリ化せず意欲が高まる
同じ会社にいると、生活や仕事の安定感はありますが、飽きてしまうこともあるでしょう。しかし、転職することで、これまでの業務や人間関係に変化が生まれます。この変化によって、マンネリ化を防ぎ、仕事への意欲が高められる効果があるでしょう。
転職したことがない人の4つのリスク回避方法
ここでは、転職したことがない人の4つのリスク回避方法について紹介します。転職したことがない人は、リスクに対しての回避方法を知っておけば、問題が発生しても落ち着いた行動が取れるでしょう。
1:将来のキャリアについて考えてみる
自分で決めたキャリアプランに基づいて、必要なスキルを磨いたり、経験を積もうと努力したりすることがキャリア形成です。会社で用意されている仕事をしているだけでは、キャリア形成とは言いにくいでしょう。
将来のキャリアについて考えておくと、自分の望むキャリア形成ができているか、今の現場で今後実現可能かなど、考えるきっかけになります。
ある程度の年齢に達している時、スキルや経験が不足していたという事態を回避でき、転職の必要性などもわかってくるでしょう。
2:今の自分の市場価値を把握する
会社が倒産したり、リストラを言い渡されたりする事態に陥る可能性はゼロではないでしょう。いつ転職活動が必要になっても問題ないように、今転職するつもりがなくても、今の自分の市場価値を把握しておくことは必要です。
自分の市場価値を把握できていないと、高望みした転職活動をしてしまい、書類選考の時点で落ちて転職活動が難航することがあるでしょう。「自分は市場価値が思ったよりも低いのでは」とその時気づいても、希望通りの転職を叶えるには遅いです。
しかし、現時点で自分の市場価値が思ったよりも低いことがわかれば、価値を上げるために高めようと行動を起こせるでしょう。
3:自分の置かれている環境以外の情報を得る
自分の置かれている環境以外に関しての情報を収集することで、「同じ業界、職種でも会社が違うだけでこれだけ待遇が違う」「仕事で任される範囲も違う」ことなどわかるでしょう。
別の会社で自分のスキルが通用するのか、市場価値が高いうちに転職した方が良いのか、という点も見えてきます。キャリアアップを考える場合にも、自社とそれ以外の会社の比較は必要です。1つの会社にいるだけでは、こういった比較が難しいでしょう。
ただ、隣の芝生は青く見えることがあるため、他の会社が良く見えすぎている可能性も念頭に入れておいてください。安易に転職を決意してしまうのは危険です。
4:会社以外でできることを始める
会社の業務ではできることが限られてしまうこともあるため、会社以外でできることを始めておきましょう。
たとえば、資格取得や外部の教育機関を利用して自分のスキルを高めておくと、いざ転職を決意した時も自分の強みとしてアピールできる部分を増やせます。会社以外でも、自分の能力を引き出す努力をしていると面接の際に面接官に伝えられるでしょう。
転職しない方が良い人の4つの特徴
ここまでお伝えした内容から、転職したことがない人は「転職した方が良いのでは」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし、転職しない方が良い人もいるため、安易に転職するのは危険です。
ここでは、転職しない方が良い人について紹介します。自分が当てはまっているか確認しながら見ていきましょう。
- 今の会社に不満を感じて転職を考えている人
- 今の会社に不満や不安を感じていない人
- やりたいことや明確な目標がない人
- 転職先で通用する経験や能力がない人
1:今の会社に不満を感じて転職を考えている人
今の会社に不満を感じて転職を考えている人は、転職できた会社でもまた不満を抱えると転職したくなる可能性があるため、転職しない方が良いでしょう。
転職を考えるよりも、まずは不満を解消することが先です。たとえば、人間関係が辛く職場に不満であれば、人間関係を良くする努力をしてみてください。
それでもうまくいかない場合は、最低限の挨拶や業務に関わるコミュニケーションだけを取ろうと割り切ってしまいましょう。自分が変わろうと行動しなければ、転職先でも同じような理由で躓く可能性は高いです。
2:今の会社に不満や不安を感じていない人
次の転職先が自分にとって良い会社かどうかはわからないため、今の会社に不満や不安を感じていない人は、転職しないことをおすすめします。さらに良い環境で仕事ができる可能性もありますが、あえてリスクの高い選択を取る必要はないでしょう。
3:やりたいことや明確な目標がない人
やりたいことや明確な目標がない人は、今は転職するタイミングではないと考えましょう。やりたいことや目標が明確にないうちは、どのような環境で、どのような働き方をすれば良いかもよくわからない状態と言えます。
転職しても、その会社で何をしたいかがないため「この会社で良かったのか」と、どこか不安な気持ちに陥りやすいでしょう。
4:転職先で通用する経験や能力がない人
転職先で通用する経験や能力がない人は、いざ転職活動しても、能力としてアピールする面は少ないため、転職で失敗しやすい傾向にあります。今勤めている会社よりも、悪い給料・待遇の会社に就職することになってしまう可能性もあるでしょう。
転職したことがない人はリスク回避方法を知っておこう
転職というと、どうしてもリスクを想像して不安を感じてしまう人もいます。自由な働き方と言われても、1つの会社に長く勤めて安定した生活を送りたいと考える人は多いでしょう。
しかし、転職しないことが安心だと思い込むことは危険です。その会社がこの先もずっと続くとは限りません。
また、転職しないことで、年齢を重ねると自分の市場価値が落ちてしまうこともあります。気づいていないだけで、キャリアアップの機会を逃していることもあるでしょう。
転職しないことが損につながらないように、リスク回避方法を把握して自分の市場価値を高める努力をしておきましょう。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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