「妊娠期間に転職したいけど、難しいのかな？」
「生まれてくる赤ちゃんのために、より良い職場に転職したい」
このように、妊娠中に転職を考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、妊娠中に転職活動を行うのは難しいのか、転職活動を行う際のポイントや注意点を解説していきます。さらに、転職を考える場合の妊娠のタイミングについても紹介しています。

妊娠中に転職をする際のポイントをおさえることで、より有意義な時間の使い方ができるでしょう。また、妊娠中の転職で失敗をすることを避けることも可能です。

妊娠中に転職を考えている方や、これから転職することを予定していて妊娠のタイミングを知りたいという方は、記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

妊娠中の転職活動は難しい？

妊娠は、タイミングを完璧にコントロールすることが難しいものです。そのため「転職活動中に妊娠してしまった」という方も多いでしょう。このような場合、それまでと異なった点に着目して転職活動を続けなければなりません。

また、妊娠中の転職は近々産休や育休を取得することから、企業側から即戦力としてみなされなかったり、採用してもらえなかったりする場合があります。このようなことから、妊娠中の転職活動は難しいと言えるでしょう。

しかし、中には「即戦力になってくれるなら産休や育休を取ることが分かっていても採用したい」という企業もあります。また、妊娠中の転職活動におけるポイントや注意点を知ることで、妊娠中の転職活動を成功させることも可能でしょう。

妊娠中に転職活動を行う際の10のポイント

妊娠中に転職活動をする場合、産休や育休制度が充実しているかという点や、育児と仕事を両立させる環境が整っているかという点などに注目する方もいるでしょう。

まずは、妊娠中に転職活動を行う際の10のポイントを紹介していきます。

妊娠中でこれから転職活動をするという方や、妻が妊娠中の転職を考えているという方は、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。

• 産休や育休制度が充実している職場を選ぶ
• 即戦力として働ける業種を選ぶ
• 妊娠中であることを隠さない
• 人手不足で困っている会社を探す
• 転職支援サービスを活用する
• 福利厚生が手厚い会社を選ぶ
• 非正規やアルバイトとして働くことも視野に入れる
• 体調がよくない場合は無理をしない
• 周囲の協力体制を明らかにしておく
• 育児中の女性の多い会社を選ぶ

1：産休や育休制度が充実している職場を選ぶ

妊娠中に転職活動を行う場合は、産休や育休制度が充実している職場を選ぶようにしましょう。

産休は基本的に、出産予定日の6週間前から産後8週間まで取得することが労働基準法で定められています。

一方、育休は取得可能な期間や条件が企業によってさまざまであるため、出産後の仕事をどうするか考えながら職場探しをするようにしましょう。

出典：労働基準法 第六十五条（産前産後）｜e-Gov法令検索

2：即戦力として働ける業種を選ぶ

妊娠中は意図せず体調不良になってしまうことや、就職後すぐに産休に入らなければならない場合があります。そのため、自身のスキルや資格を活かせる業種を選び、採用することが会社にとってメリットとなることをアピールしましょう。

3：妊娠中であることを隠さない

妊娠中に転職活動をする場合、長く産休を取る申し訳なさなどから、面接で妊娠していることを伝えにくいと感じる方も多いでしょう。しかし、妊娠中であることを雇用主に伝えておかなければ、妊娠が分かったときに会社から信用を失ってしまいます。

また、体力面できつい仕事を任されるリスクもあり、自身やお腹の赤ちゃんにとってもデメリットとなる可能性もあります。妊娠中であることを伝えた上で、転職活動を行うようにしましょう。

4：人手不足で困っている会社を探す

妊娠中は予測できない体調のトラブルなどから、休みを取らなければならないケースが多くあります。そのため、残念ながら妊娠中の妊婦を採用する企業はそれほどないのが現状です。

そこで、人手不足で困っている会社を探して転職活動をしてみることをおすすめします。自身のスキルや経験を活かして即戦力になれるなら、会社にとっても採用するメリットが多いため、転職活動がうまくいく可能性があります。

5：転職支援サービスを活用する

妊娠中の転職活動を成功させるためには、転職支援サービスを活用することをおすすめします。転職支援サービスを利用すれば、妊娠中でも応募可能な求人情報をスムーズに見つけることが可能でしょう。

6：福利厚生が手厚い会社を選ぶ

出産前後の福利厚生は、企業によってその対応が異なります。出産前後は継続的かつ安定的な勤務が難しいからこそ、福利厚生が手厚い会社を選ぶようにしましょう。勤務時間の短縮が可能かという点や、通院のための休暇を取りやすいかという点を見極めることをおすすめします。

7：非正規やアルバイトとして働くことも視野に入れる

ここまで妊娠中の転職活動について紹介してきましたが、残念ながら妊娠中の転職は難しい場合も多くあります。また正社員の場合、出産後の休みが取りにくのではないかと気になる方も多いでしょう。

正社員にこだわらず、勤務時間の融通が利きやすい非正規やアルバイトといった働き方を視野に入れるのもおすすめです。

8：体調がよくない場合は無理をしない

妊娠中は体調不良が起こりやすく、また体への負担が赤ちゃんの発育にとって大きなストレスとなる場合があります。そのため、体調がよくない場合は無理をしないように気を付けましょう。

9：周囲の協力体制を明らかにしておく

出産を終えて職場復帰をしても、子供の体調不良が多いことで安定的に出勤することが難しい場合があります。いくら子育てに協力的な企業でも、欠勤があまりにも多いと責任能力に不安を抱くことがあるでしょう。

そこで、子供の体調不良の際には妻や夫の両親など、周囲に子育てに協力してくれる人物がいることを明らかにしておくことが重要です。

10：育児中の女性の多い会社を選ぶ

出産後の対応は、職場に前例があることでよりスムーズに進みます。また、出産や子育て経験のある同僚がいれば、緊急時の対応にも融通を利かせてくれる場合もあるでしょう。

妊娠中に転職活動をする場合は、育児中の女性が多い会社を選ぶのもおすすめです。

妊娠中に転職活動を行う際の4つの注意点

妊娠中に転職活動をする場合は、いくつか注意する点もあります。ここからは、妊娠中に転職活動をする際の注意点を4つ紹介していきます。現在妊娠中でこれから転職する方や、転職活動中で妊活を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

• 妊活の予定があるのならば伝えておくと良い
• 勤務期間によっては育休が取れないケースもある
• 転職先が決まっていた場合はすぐに報告する
• 場合によっては人間関係を築くのが大変

1：妊活の予定がある場合は伝えておくと良い

現在妊娠をしていない状態でも既婚者の場合は、面接で妊娠の予定があるか聞かれることがあります。このような場合、妊活を考えているのであれば伝えておくと良いでしょう。そうすれば、企業としてもいずれ産休や育休を取ることを想定することができます。

2：勤務期間によっては育休が取れないケースもある

妊娠中に転職をする場合、新しい職場で育休を取れるかという点が重要になってきます。しかし、育休制度には「雇用期間が1年以上」といった取得条件があるため、勤務期間が短すぎると育休が取れないケースがあります。

育休は就職後妊活をする方にとっては使える制度ですが、妊娠中に転職してすぐに取得することは不可能だということを頭に入れておきましょう。

3：転職先が決まっていた場合はすぐに報告する

妊娠中に他の職場に勤めながら転職活動を行う方もいるでしょう。妊娠中は手続き等が多いため、転職先が決まったら退職予定の会社にはできるだけ早く報告するようにしましょう。

4：場合によっては人間関係を築くのが大変

妊娠中に転職したことで、新しい職場で人間関係を築くのが大変な場合もあります。これは就職後すぐに産休を取得することなどから、人間関係を築くのに十分な時間を取れないこが原因です。また、通院で休みがちになり肩身が狭い思いをする可能性もあります。

このような理由からも、先述したように出産や子育て経験のある女性が多い職場を転職先に選ぶのがおすすめです。

妊娠するタイミングば転職前か転職後どちらが良い？

ここまでお伝えしてきたように、妊娠中の転職には困難がつきものです。そのため、妊活と転職活動は並行して行わず、転職後に妊娠した方が良いでしょう。育休を確実に取得するためにも、妊娠をするタイミングは転職後1年〜2年ごろをおすすめします。

しかし、年齢や体調などの理由からできるだけ早く妊娠・出産をしたいという方もいるでしょう。このような場合は、現時点で勤務している職場に勤めながら出産をして、ある程度状況が落ち着いてから転職活動に集中するとスムーズに進む可能性があります。

妊娠中の転職活動は無理のない範囲で行おう

妊娠中の転職活動を行う際のポイントや注意点を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

妊娠中に転職活動を行う場合、新しい職場の福利厚生や妊娠出産経験のある先輩がいるかという点などに着目しながら、職場探しをすると良いでしょう。

また、産休は転職後すぐに取得できますが、育休は勤務期間が条件として課されている場合があります。出産後のワークライフバランスを考えた上で、妊娠のタイミングも十分に考慮しましょう。

記事の内容を参考にしながら、妊娠中の転職活動を無理のない範囲で行っていきましょう。