「この仕事は合わない…」
「他の職業の仕事に就いた方がよいのではないか？」
などと感じておられる方も多いでしょう。

他の職業に転職するとなると、その職業でやっていけるのだろうかといった不安を抱くこともあるでしょう。

今回はそのような方に向けて、就職しやすい職業が持つ特徴などについて説明します。また、就職しやすい仕事や転職先としておすすめの職業、転職で職業を選ぶ際のポイントについて説明します。

この記事を読むことで、就職しやすい職業に関する知識を得たり、転職の際の職業選びにおけるポイントを把握できたりします。それらの知識は、転職活動に役立てることができるでしょう。

今とは異なる職業への転職を検討しているにもかかわらず、具体的な職業がまだ決まっていない方は、ぜひこの記事を読んで転職活動に活かしてみてください。

就職しやすい職業はあるの？

就職しやすい職業など存在するのだろうか、と思われる方も多くおられるでしょう。確かに、全員がどのような仕事にも転職できるというわけではありません。就職が難しい職業も存在します。そのような職業への転職を目指しても、転職を成功させることは難しいでしょう。

しかし、全ての職業が就職の可能性の低い職業というわけではありません。未経験でも活躍できる職種への転職を検討されている方は、まずは就職しやすい職業についての知識を身につけましょう。

就職しやすい職業の特徴

転職を検討されている方が不安に思うことが多いのが、その職種は就職しやすい職種なのかどうかということでしょう。転職活動を行ったはよいが内定をもらえなかった、という事態は誰しも避けたいものです。

人手が不足しているなど、就職しやすい職業にはいくつかの特徴があります。

• 人手不足
• 経験や資格が不必要

人手不足

人手不足になりやすい会社は、人材の確保に必死なため求職者に対する要求が低い場合が多く、人手が足りている職業より就職しやすい傾向にあります。

そのため、今の職業とは違う職業への転職を検討されている方は、人手不足になっている職業の中から検討してみるのもよいでしょう。

経験や資格が不必要

薬剤師、弁護士などの職業は、その資格を保有していなければ業務ができません。また、募集において特定の資格の保有や業務の経験が必須となっている場合もあります。

反対に資格や経験が求められない職業もあります。経験や資格がなくとも、転職可能な職種はありますので、あきらめないようにしましょう。

就職しやすい職業8選

人手不足であることや、経験や資格が不必要という特徴のみを説明されても、それだけで転職先を選ぶことは難しいでしょう。

ここからは就職しやすい職業や業務内容、就職しやすい理由などに触れながら説明します。

転職願望はあっても、具体的な転職先の職業をまだイメージできていない方は、職業選びに役立ててみてください。

1：介護職

介護職は慢性的な人手不足に悩まされている状況です。専門的な資格がなくても就業可能となっているため、就職しやすい職業と言えます。

働きながら介護に関わる資格を取得することも可能で、それに伴い手当がつくケースが多いため、入社後の待遇アップも狙えるでしょう。

2：建築業

建築業も人手不足に悩まされている業界の一つです。高齢化が進んだ職人たちが近い将来、退職することが見込まれ、多くの会社が求人を出しています。

体力を必要としますが、未経験でも活躍できる可能性のある職業といえるでしょう。経験を重ねることで収入アップを狙うことができるため、高収入を希望されている方におすすめです。

3：接客業

接客業は、店舗にてモノやサービスの販売を行う職業です。専門的な資格を要する場合もありますが、基本的に資格等を必要としません。

お客様や他の従業員とうまくコミュニケーションを取ることが得意な方であれば、実績を残しやすい職業といえるでしょう。

また、職場で実績が認められると、店長やエリアマネージャーなどに昇進可能な職場もあります。その場合は、マネジメント業務に携わることもできるため、スキルを身につけたい方にもおすすめです。

4：運送業

ネット通販の利用者数の増大に伴い、運送業では運ぶ荷物があっても人手が足りないという事態が起こっています。運転免許をお持ちの方なら、運送業自体が未経験でも採用されやすいでしょう。

車の運転がお好きな方、体力に自信のある方におすすめの職業です。1人で作業する時間が長いため、コミュニケーションが苦手な方にとっても働きやすいでしょう。

5：営業職

営業職には、新規営業やルート営業などがあります。

専門的なスキルや学歴、資格を必要としないことが多いとされています。人柄やコミュニケーション能力が求められる職種のため、営業未経験の方でもコミュニケーションなどに自信がある方は就職しやすいといえるでしょう。

また求人の数も多く、幅広い業種の中から転職先を選ぶことが可能なことも魅力の一つです。

転職先でスキルや実績を積むことができれば、それをもとに、さらなるキャリアアップの可能性もあり、将来性の高い職業といえます。

6：警備員

工事現場やイベント会場、ショッピングモールなどで警備を行う仕事です。

警備員になるためには教育が義務付けられているため、どの会社も教育制度が充実しています。また、夜勤の時間帯などであれば、高い給与を得ることも可能でしょう。

勤務時間や週の勤務回数に関する自由度が比較的高いため、勤務形態にこだわりのある人にも向いているといえます。

7：プログラマー

インターネットに関連したビジネスが急速に成長する中、需要が拡大しているのがプログラマーです。

未経験者には難しくてできないと考えている方が多いでしょう。しかし、実際には未経験者を採用し、入社後にスキルを身につけさせる企業も多く存在します。

未経験でも、成長意欲の高い方にはおすすめの職業です。

8：工場作業員

物を作る工場で、それぞれの作業員が自分の担当業務を行う「ライン作業」や、製造に必要な部品などを倉庫内から取り出す「ピッキング」を行うのが工場作業員の仕事です。

単純な作業をそれぞれが集中して行う場合が多いため、黙々と作業を行うことが好きという方におすすめといえるでしょう。

転職を考えている人におすすめの5つの職業

転職で仕事を選ぶ際、転職しやすい職業かということは大事なポイントです。しかし、転職のしやすさだけで転職先を決めてしまうと、入社後にやりがいや待遇面などで後悔してしまう可能性もあるでしょう。

入社後もやりがいを持って働けるか、待遇の面で満足できそうかなどの観点で選んだ職種を5つピックアップし、以下で説明します。

より満足度の高い職業への転職を希望されている方は、以下を読んで参考にしてみてください。

1：コンサルタント職

コンサルタント職はクライアントとなる企業から依頼を受け、ビジネスにおける助言などを行います。

コンサルタント職未経験の方は、入社後に活躍できるのか不安に思われることが多いでしょう。しかし、クライアントが求めているのは問題解決力などです。

そのため、今の仕事において現場で活躍されている方ならば、その経験をもとにクライアントと同じ目線で的確なアドバイスを行い、クライアントを満足させることができるでしょう。

2：品質保証の管理

衛生意識の高まりや、商品の安全性への要求度の上昇などを背景に、企業は品質保証の管理を行う人材の採用を増やしていると言われています。

食品業界、IT業界、製造業界など多くの業界で募集されているため、自分の経験を活かせるような品質保証の管理の仕事がないか、探してみるのもよいでしょう。

3：ITエンジニア

ITエンジニアは、高収入を目指したい人におすすめの職種です。

インターネット関係のビジネスが発展する中、多くの企業がITエンジニアの募集を行っています。

常に技術の勉強をする必要がありますが、高収入を得られるチャンスも多いため、向学心のある方、最新のビジネスが好きな方などにおすすめです。

現在は、プログラミングスクールなども多く存在しているため、ITエンジニアに就職できるか不安を感じている方は、転職の前にスクールなどでスキルを身につけるのもよいでしょう。

4：販売職

販売職はお店等で商品やサービスの販売に携わる職業です。

小売業の最前線で働く職業のため、お客様の反応にダイレクトに接することができる点が魅力といえるでしょう。コミュニケーション力に自信のある方や、コミュニケーション力を伸ばしたい方などにおすすめの職業です。

5：事務職

オフィスで伝票入力や書類整理などの事務作業を行うのが事務職です。工場の仕事や建設業の仕事とは異なり、オフィスで座って作業することが多いでしょう。

単純作業が得意な方で、立ちっぱなしや屋外での仕事が苦手な方は、デスクワーク中心の事務職の仕事を探してみるのもよいでしょう。

転職で職業を選ぶ時の4つのポイント

転職先は、どこでもよいというわけではありません。転職後に労働時間や人間関係の問題などに悩まされる可能性もあるため、転職先の職業はしっかりと選ぶ必要があります。就職しやすいかどうかだけで転職先を決めることは避けた方がよいでしょう。

入社してから後悔しないためのチェックポイントを今から説明します。転職での後悔を避けるために、ぜひ参考にしてみてください。

• スキルが身につくか確認する
• 労働環境を確認する
• 職場の人間関係に問題がないか確認する
• やりがいのある仕事かを考えてみる

1：スキルが身につくか確認する

終身雇用制度を維持できる会社が減り、一つの会社で新卒から定年まで勤め上げるようなケースが珍しくなりました。自身が新しい会社に転職しても、そこでずっと働くとは言い切れないでしょう。

しかし、その会社でスキルを身につけることができれば、再び転職活動を行う際に有利に働くこともあるでしょう。可能であれば、スキルを身につけられる会社に転職することをおすすめします。

2：労働環境を確認する

転職後、労働環境に関わる問題が発生することはしばしばあります。自宅から近い職場だと思っていたら、途中で転勤になってしまうケースや、数時間分の残業が固定残業代として給与に含まれていることを入社後に知るケースなどです。

勤務地や残業に関して希望を持っている場合は、面接時など入社する前にしっかり転職先に確認しておきましょう。

3：職場の人間関係に問題がないか確認する

仕事をする上で多くの方が大事にされているのが職場での人間関係でしょう。転職先で人間関係に悩むようなことは避けたいものです。

例えば販売業などの職場の場合、実際に店舗を訪問し、自分が苦手とするタイプのスタッフさんがいないか確認することも人間関係のトラブルを防ぐために有効です。不安な点がある場合は、面接の時などにしっかり質問しましょう。

4：やりがいのある仕事かを考えてみる

せっかく希望していた仕事に転職できたのに、いざ働きだしてみると、やりがいを感じられなくなってしまった、というケースはしばしばあります。

転職してから後悔しないように、自分のやりたいことは何なのか、自分がやりがいを感じるのはどのような場合かなどについて転職を決める前にしっかり考えておきましょう。

転職をするなら自分に合った職業を選ぼう

転職はゴールではなく、新しいスタートです。

どのような仕事をやりたいのか、どのような仕事をやりたくないのかを転職する前にしっかり考えておきましょう。また、転職先について調べられることはできる限り調べておくことも大切です。

転職先でやりがいを持っていきいきと働けるように、下準備をしっかり行いながら、転職活動を進めましょう。