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転職して2ヶ月で辞めたい原因とは|環境に慣れるためのポイントもあわせて紹介

「転職して2ヶ月だけど、もう辞めたい」
「入社して2ヶ月で辞めても、次の転職はスムーズにできるの?」
転職して2ヶ月ほど経過すると、社内環境や仕事内容の概要が見えてくる頃でしょう。

この会社で頑張ろうという意欲が湧き始める人もいれば、今の環境に限界を感じて退職を考え始める人も出てくるのではないでしょうか。

本記事では、転職して2ヶ月で辞めたくなる原因やその対処法のポイントなどを紹介します。

転職して2ヶ月で辞めたときのデメリットも併せて解説するため、本記事を読んで転職したほうが良いか判断することができるでしょう。

新しい環境でさまざまな不安を抱いている人は、本記事を読んで、今の会社を辞めるか答えを出しましょう。

転職して2ヶ月で辞めたい人は少なくない

転職して2ヶ月で辞めたい人は少なくない

厚生労働省が発表した「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況(平成31年3月卒)」によると、1年以内に離職した大卒就職者数は466,581人中55,013人で、離職率は11.8%でした(ハローワークに対して雇用保険適用事業所設置届を提出している事業所における算出)。

このように、就職後1年を待たずして会社を辞めたいと感じる人は少なくありません。また、実際に退職はしなくても、転職後1~3ヶ月で「辞めたい」と悩んでいる人も多いでしょう。

出典:「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」|厚生労働省(PDF)

転職して2ヶ月で辞めたいと思う7つの原因

転職して2ヶ月で辞めたいと思う7つの原因

入社後すぐに辞めたいと感じても、時間の経過とともにその気持ちが軽減され、行動に移さない人がほとんどです。中には、仕事内容や職場環境、人間関係に慣れるにつれて、目覚ましい活躍をしていく人もいます。

多くの人が転職後2ヶ月ほどで「辞めたい」と感じる衝動には、いくつかの原因があります。その具体的な原因について、見ていきましょう。

  • 思っていた仕事とのギャップが大きすぎる
  • 人間関係が複雑でストレスが溜まる
  • 社風や職場環境が合わない
  • 上司や先輩とそりが合わない
  • 仕事が上手く回せず周囲から厳しい指摘を受ける
  • 時間外労働が多くて心身ともに疲れている
  • 労働条件が当初の説明とは異なる

1:思っていた仕事とのギャップが大きすぎる

入社前に思い描いていた想像と現実が異なることはよくあることです。仕事内容や給与・手当、休日・残業時間、社風など、入社前に聞いていた内容とギャップがあると感じる可能性があります。

特に、収入面や労働時間などは事前に求人情報や口コミなどで慎重に確認しても、業務内容は深く追求しない人も多いでしょう。また、同じ職種であっても、会社によって業務範囲や手法が想定以上に異なり、辞めたいと感じることもあり得ます。

2:人間関係が複雑でストレスが溜まる

新しい職場に移ると、1から人間関係を構築していく必要があります。入社後すぐに周囲の人間関係や個々の人間性を掴みとることは難しく、質問や依頼する相手を間違えたり、タイミングを合わせられなかったりしがちです。

特に、コミュニケーション能力に自信がない人にとっては、入社後数ヶ月は緊張し続けたり孤立感を強めたりして、ストレスが蓄積するでしょう。

3:社風や職場環境が合わない

事前にどれだけ入念に確認しても、社風や職場環境は入社してみないと本質までは見えません。転職後、職場の慣習や雰囲気が自分の気質に合わないと悩む人も少なくないでしょう。

ただし、職場の雰囲気は主要な人員が異動・退職することで、大きく変化することもあります。

4:上司や先輩とそりが合わない

前述した人間関係による問題の一部として、上司や先輩と合わないことで、転職を考える人もいるでしょう。特に、自分の教育・指導を担当する先輩や直属の上司などとそりが合わない場合は、毎日苦痛に感じることでしょう。

ただし、どこの会社にも自分と相性の悪い人物は存在します。また、その人が近いうちに異動や退職をする可能性もあります。一人の人物の存在だけで退職を決断するのは避けたほうが賢明でしょう。

5:仕事が上手く回せず周囲から厳しい指摘を受ける

転職直後に仕事でミスをすると、会社を辞めたいと思う人もいるでしょう。しかも、そのミスに対して周囲の人から指摘を受け、厳しい言葉を浴びせられると、辞めたいという気持ちが湧いてくるのは自然なことです。

しかし、最初からすべての仕事を完璧にこなせる人はいません。ところが、責任感の強い人ほど、不慣れな業務におけるわずかなミスを大きくとらえがちです。

経験職種であっても、会社によって仕事の進め方は異なるため、小さな過ちを悲観せず、「今はつらいけれど、そのうち慣れるはず」と前向きに考えると良いでしょう。

6:時間外労働が多くて心身ともに疲れている

就職前に聞いていた以上に、残業時間や休日出勤が多いケースもあるでしょう。時間外労働時間が長くなると、心身ともに疲弊していき、転職して2ヶ月でも仕事を辞めたくなる人が出てきます。

その場合は、上司に相談することをおすすめします。また、実際に心身に不調が出始めている場合は、すぐに休職もしくは退職を考えましょう。

7:労働条件が当初の説明とは異なる

前段の「時間外労働が多い」に代表されるように、事前の説明に比べて就業時間が長い、業務内容が明らかに違うなど、労働条件が当初の説明と大きく異なる場合は、転職を考えてもおかしくないでしょう。

多少のギャップはどの業界でもあり得ますが、それが悪質な場合は経営姿勢にも問題がある可能性が多いでしょう。書面で交わした契約を簡単に反故にする会社には、長くいると利用され続けてしまいます。

職場環境に慣れるためのポイント

職場環境に慣れるためのポイント

転職後2ヶ月で実際に退職した場合、多くのデメリットがあります。そのため、一過性の可能性もあるその衝動を、ある程度解消させる試みも必要でしょう。

ここからは、新しい職場環境に慣れるためのポイントを紹介します。

  • 自分から主体的に行動してみる
  • 自らコミュニケーションを取ってみる
  • 悩みを共有もしくは相談できる同僚を見つける
  • まずは半年を目標に頑張ってみる

自分から主体的に行動してみる

転職2ヶ月頃は、指示されたり教わったりする受動的な業務が主体となります。しかし、次第に仕事内容を覚え、徐々に自分のペースでこなせるようになってくるでしょう。

少しずつ慣れてきたことについて新しい手法を提案したり、足りないスキルを身につけたりと、自分から主体的に行動してみることで、仕事へのモチベーションが上がるでしょう。

自らコミュニケーションを取ってみる

仕事を円滑に進めるためには、仕事を共有する人とできるだけコミュニケーションを取ることが大切です。業務以外のことに時間や労力を割かないなどの頑なな態度では、孤立してしまいます。

仕事に少し余裕が持てるようになってきたら、仕事以外の話題で声をかけてみる、雑談している同僚の輪に入ってみるなどを試してみましょう。また、前述した「主体的に行動してみる」ことで、コミュニケーションが生まれることもあるでしょう。

悩みを共有もしくは相談できる同僚を見つける

転職して2ヶ月頃になると、仕事や人間関係の悩みも出てきます。そのような場合は、悩みを共有、または相談できる同僚を見つけましょう。

相談相手は、同じ立場や境遇の同僚が適しています。同時期に入社した同僚や、仕事を共有している先輩でも良いでしょう。また、苦手な上司がいても、その思いを共有できる同僚がいれば、ストレスも緩和できる可能性があります。

まずは半年を目標に頑張ってみる

入社して2ヶ月は、まだ仕事にも人間関係にも慣れておらず、仕事内容や職場の雰囲気などを正確に見極めることは難しいでしょう。そのため、この時点で結論を出すことはせず、まずは半年を目標に仕事を続けることをおすすめします。

また、転職活動にとりかかってもすぐに転職はできないため、可能な限り今の仕事を継続しながら転職活動をしましょう。転職活動の状況によって、今の会社を退職するか決めても遅くはないでしょう。

転職して2ヶ月でも辞めるべき3つの状況

転職して2ヶ月でも辞めるべき3つの状況

前述したとおり、入社後2ヶ月で転職したい場合は、さまざまな方法を試したうえで、今後の方向性について選択したほうが良いでしょう。

しかし、悠長に構えていられない場合もあります。転職して2ヶ月であっても、すぐに今の会社を辞めたほうが良い状況について確認しておきましょう。

  • 疲れが取れず身体的に不調をきたしている
  • パワハラ・セクハラなどのハラスメント行為を受けている
  • メンタル面での不調が顕著である

1:疲れが取れず身体的に不調をきたしている

会社を辞めたいという気持ちが続くと、疲れが取れず身体に不調をきたすことがあります。

睡眠が上手く取れない、胃腸の調子が悪く食欲がない、頭痛が続く、女性であれば月経が止まるなどの体調変化が現れた場合は、現職にとどまるよりも、転職を検討したほうが良いでしょう。

2:パワハラ・セクハラなどのハラスメント行為を受けている

パワハラやセクハラなどが原因で、退職したいと考えている人もいるでしょう。能力を超えた過大な要求やレベルの低すぎる過小な要求をする、身体的な攻撃を加える、脅迫や無視、侮辱、罵倒するなどはパワハラにあたります。

このような場合は、会社自体がブラック企業で改善の見込みがない可能性もあります。そのため、退職という判断をするのが賢明でしょう。

3:メンタル面での不調が顕著である

入社して2ヶ月で転職したくなる場合、精神的に追い込まれているケースも多いでしょう。ストレスがかかり続け、メンタル面の不調が顕著になってきたら、たとえ転職後2ヶ月でも仕事を辞める選択をしましょう。

精神疾患は一度罹患すると、社会復帰に長い期間を要するケースも見られます。心身の健康を優先することが重要です。

転職して2ヶ月で辞めたときのデメリット

転職して2ヶ月で辞めたときのデメリット

入社直後に会社を辞めたいと思う人は少なくありませんが、実際に入社後2ヶ月で辞めるというのは稀なケースでしょう。しかし、前述したとおり、心身の不調により退職を余儀なくされる場合もあります。

転職して2ヶ月で辞めたときのデメリットについて解説します。

企業からの心証は悪くなる

在職期間が2ヶ月で転職した場合、企業からの心証は悪くなるでしょう。転職直後に新たな転職先を探していることで、自社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないかと捉えられてしまいがちです。

「忍耐力や継続力がない」というネガティブなイメージを持たれてしまうことは、覚悟しておいたほうが良いでしょう。

出戻り転職は期待できない

短期間に転職を繰り返す場合、出戻り転職を選択肢に入れる人もいるでしょう。ただし、この場合前職を円満退社していることが条件です。退社の際に揉めた場合、出戻り転職は難しいでしょう。

仮に、出戻り転職に成功したとしても、元のポジションに戻り、元の給料を得られるとは限りません。また、出世や昇進の道も閉ざされる可能性が高いでしょう。

新卒の場合「第2新卒」扱いとなる

「第2新卒」とは、大学などを卒業後に就職し、およそ3年以内に転職活動する人のことです。新卒で就職後、2ヶ月で転職活動する場合は第2新卒として扱われます。

第2新卒は新卒に比べると求人数が減少しますが、一方で社会人としてのスキルは持っているとみなされるでしょう。

また、就職後2ヶ月での転職は「短期(早期)離職者」とみなされるため、不利になるおそれもあるでしょう。

転職して2ヶ月で辞めたくなったら原因を見極めましょう

転職後2ヶ月で仕事を辞めたくなったら、次の転職のことを考えて不安になるでしょう。実際に、短期(早期)離職者は、ある程度転職活動が不利になる可能性もあります。そのため、一時的な感情で退職を決めることは避けましょう。

しかし、心身の不調をきたしている場合などは、早急に対処する必要があります。短期(早期)離職のリスクを踏まえたうえで、退職したい理由を見極めて、次の選択をしましょう。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

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