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はじめに|エンジニアにとって、環境を整えることは“開発効率の一部”です
梅雨に入り、外の空気は湿りがち。部屋の中で過ごす時間が増える今。エンジニアにとっては身体にかかる負担を見直すタイミングです。
長時間のコーディングやミーティングで、姿勢が崩れやすくなります。崩れた姿勢は集中力や思考力を削る原因です。
しかし、作業環境を少し整えるだけで体も軽くなります。
この記事では、エンジニアが快適に働くための環境づくりを紹介します。人間工学(エルゴノミクス)の視点からすぐ使えるポイントを解説します。
ワークスペースの基本設計|まずは「椅子」と向き合ってみる
椅子の高さと背もたれの調整
最初に確認したいのは「座る位置」と「座り方」です。
椅子の高さは、膝が直角に曲がり太ももが水平になる程度が理想です。この姿勢なら腰や太ももへの負担が減ります。
次に、背もたれの形状も重要です。
背中を預けたとき、腰に軽くフィットする感覚があるかを確かめましょう。
ここで注目したいのが「ランバーサポート」です。
これは背もたれの下部にある腰を支えるふくらみです。自然な背骨のカーブを保ち、腰の疲れを和らげます。姿勢の維持にも役立ちます。
この機能はエルゴノミクスチェアによく搭載されています。もし椅子にない場合は、丸めたタオルやクッションを当てるだけでも代用できます。
「とりあえずの椅子」から「支えてくれる椅子」に変えるだけで、体への負担はぐっと減ります。
筆者自身も以前、腰痛に悩んだことがありました。在宅勤務が続いていた時期、背中を丸めて何時間も過ごす日々。そこで椅子にクッションを使い、姿勢を見直したところ、数日で明らかな違いがありました。腰の違和感が減り、集中力も続くようになりました。
経験を通じて、椅子選びの大切さを実感しています。
モニターと視線の関係|目線と首を守る配置のコツ
モニターの位置は首や目の負担に大きく関係します。画面の上端が目線の高さになるように調整しましょう。
画面との距離は50〜70cmが目安です。視線を少し下げる角度が理想です。これにより、首の前傾を防げます。
ノートパソコンを使っている場合はスタンドで高さを上げましょう。
手元と周囲の光環境|照明を整えて疲れ目を防ぐ
明るすぎるモニターと暗い周囲。あるいはその逆も目には負担です。
手元には適度な明るさのライトを置きましょう。自然光を活かしつつ、直射日光は避けるのが理想です。
日中はカーテンで光を調整します。夜はブルーライトを抑えた照明が効果的です。
空気環境の最適化|温度と湿度を味方にする

エンジニアにとって、室温と湿度も無視できません。
頭が重い、集中できない。そんなときは空気や湿度が原因かもしれません。
室温は22〜26℃、湿度は40〜60%が快適な範囲です。サーキュレーターや除湿機を活用して空気を循環させましょう。
香りと気分の切り替え|アロマの力を活かす
作業が長引くと気分も沈みがちです。ミントやレモングラスなどの香りを取り入れて、気分を切り替えてみましょう。
アロマディフューザーがなくても、ハンカチにオイルを垂らすだけでも効果があります。
頭がすっきりとし、気分も整います。
植物のちから|視覚と空気を整えるグリーンアイテム
観葉植物は視覚の癒しだけでなく空気も整えてくれます。たとえばパキラやポトスは育てやすく人気です。
緑の色はリラックス効果もあり、目の休憩にも適しています。デスク横に一鉢置くだけでも印象は変わります。
おわりに|今日から始める“小さな改善”が未来を変える
・椅子やモニターの高さを調整する
・照明を整える
・湿気対策や香りの工夫で空間を整える
これら一つひとつの積み重ねが、疲れにくく快適な働き方につながります。
じめじめした梅雨を乗り越えるためにも、心地よい空間づくりを始めてみませんか?

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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