封筒を郵送する際は締めマークが必要?履歴書での書き方やポイントを紹介
「どのような書類に封筒の締めマークが必要なの?」
「締めマークをつける目的は何?」
このように、封筒で郵送する際につける締めマークについて、疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、封筒に締めマークが必要な理由や、締めマークが必要な書類、締めマークの種類などを解説します。記事を読むことで、どのような書類に、どのような締めマークを使えば良いのか理解できるでしょう。
また、履歴書での締めマークの書き方や注意点なども併せて解説しているため、転職活動に必要な履歴書の郵送マナーについても知ることができます。
この記事を参考に、締めマークの正しい使い方や封をする際のポイントを押さえて、転職活動を有利に進めましょう。
目次
封筒の締めマークって何?
封筒の締めマークは、しっかりと封を締めており、誰にも封を開けられていないということを相手に伝えるためのものです。
また締めマークをつけて、しっかりと封を締めて誰にも封を開けられていないと示すことで、封筒に入っているものが大切な書類であると相手に伝えることもできます。
加えて、受け取った人が早めに中身をチェックしてくれたり、中に入っている全ての書類に目を通してくれたりする可能性が高くなるでしょう。
履歴書を郵送する際は締めマークが必要?
履歴書を郵送する際には、締めマークが必要です。封筒に締めマークをつけることは、書類を郵送する際のビジネスマナーの基本と言えます。
封筒に確かに封をしたことを伝えると同時に大切な書類が入っていることを表すため、履歴書を郵送する際には締めマークを忘れずつけるようにしましょう。
慣れていないと忘れてしまうこともあるため、ポストへ投函する前に必ずチェックするようにしてください。
封筒に締めマークが必要な4つの理由
では、封筒にはなぜ締めマークが必要なのでしょうか。ここでは、封筒に締めマークが必要な理由について詳しく見ていきます。
ビジネスマナーだからという理由だけで締めマークをつけるのではなく、きちんと意味を理解しておきましょう。
1:未開封であることがわかるようにするため
封筒に締めマークが必要な理由としてまず挙げられるのが、未開封であるとわかるようにすることです。
締めマークをつけた封筒を開封した場合、どんなにきれいに開封しても閉じるときにズレが生じるでしょう。そのため、締めマークをつけて封筒を郵送すれば、相手に届くまでに誰も開封していないことを証明できます。
また、締めマークは封筒の差し出し人が自分で封をしたことを表すため、本人確認という意味でも大切です。
3:封がきちんとしてあるとわかるようにするため
封筒に締めマークをつける際には、のりなどを使ってしっかりと封をした後、封の中央に締めマークをつけます。そのため、締めマークをつけることで相手にきちんと封がしてあるとわかるようになっています。
また、封に関するビジネスマナーが守られているかどうかを判断されることもあるでしょう。書き忘れると相手に良くない印象を与えてしまう可能性があるため、気をつけてください。
4:重要書類であることがわかるようにするため
封筒に締めマークをつけることで、中に入っているのが重要書類であるということが相手に伝わります。公式な書類や重要書類を郵送する際には、その書類の重要度に関係なく締めマークをつけましょう。
転職活動での履歴書やエントリーシートなども重要な書類のため、転職活動中は郵送する封筒に締めマークをつけ忘れないよう注意しましょう。
封筒に締めマークが必要になる書類5選
封筒に締めマークをつけることで、中身が重要な書類だと示すことができると解説しましたが、では実際にどのような書類を郵送する際に、締めマークが必要となるのでしょうか。
ここでは、封筒に締めマークが必要になる書類について解説します。
1:契約に関わる書類
封筒に締めマークが必要になる書類として、まず挙げられるのが、契約に関わる書類です。賃貸借契約書や売買契約書など契約に関わる書類は重要な書類のため、封筒には締めマークが必要になります。
また、契約に関わる書類はビジネス上の取引で証明となるものでもあるため、封筒に締めマークをつけるだけでなく、簡易書留や特定記録などで郵送するようにしましょう。
2:個人情報が書いてある書類
履歴書や源泉徴収票など個人情報が書いてある書類を送る際にも、締めマークが必要です。個人情報が書いてある書類は、特定の人にしか見られたくないものでしょう。
そのため、個人情報が書いてある書類を送る際には、締めマークをつけるようにしてください。また、宛名と送る書類が合っているか必ず確認してから送りましょう。
3:金銭に関する書類
金銭に関する書類も大切な書類のため、封筒に締めマークを書いて送るようにしましょう。領収書や請求書など受取人が何らかの処理を行わなくてはならない場合には、なおさら締めマークが必要です。
金銭に関する書類の内容をしっかりと確認し、きちんと封筒に入れて封をしたことを示しましょう。
4:招待状など特定の時間や場所に関する書類
結婚式の招待状や案内状など、特定の時間や場所に関する書類も、封筒に締めマークをして郵送しましょう。
特定の時間や場所に関する書類は、受取人本人に必ず確認してもらいたい書類のため、締めマークをつけて送る必要があります。
また、郵送する際にきちんと締めマークをすれば、相手に丁寧な印象を与えることができるでしょう。
5:一度しか発行できない書類
領収書や実印を押した書類原本など、一度しか発行できない重要な書類を送る際にも、締めマークが必要です。
加えて、封筒の表側に「重要書類在中」と書いて送れば、受け取り人も意識を高めて対応してくれるでしょう。
封筒の締めマークの種類7選
封筒の締めマークにはいくつか種類があり、ビジネスシーンで使用できるものと使用できないものがあります。
そこで、ここでは封筒の締めマークの種類と使えるシーンについて見ていきましょう。
1:「締」
「締」は締めるという意味を持ち、「〆」マークを丁寧にしたものです。「〆」と同じように、封筒に締めマークを手書きする際によく使われます。
締めマークを簡略化せず丁寧に書きたい場合や、目上の人に送る場合などには、簡略化された「〆」よりも丁寧な「締」を使用するのがおすすめです。
2:「〆」
前述した「締」を簡略化したものが「〆」です。
さまざまな締めマークの中でも、一般的で頻繁に使用されるもので、どのようなタイプの書類を郵送する際にも使うことができるため、使い勝手が良いでしょう。
3:「寿」
「寿」の締めマークは、その漢字が表すとおり慶事などのおめでたい書類を郵送する際に使われます。そのため、ビジネスシーンでは「寿」の締めマークを使うことはあまりないでしょう。
おめでたいシーンの中でも、とくに婚礼の場面で使われることが多く、結婚式の招待状などで目にすることが多い締めマークです。
おめでたいことに対する気持ちを表したいときに便利な締めマークと言えるでしょう。
4:「緘」
「緘」は「かん」と読み、閉じるということを表す漢字です。フォーマルな書類などの重要性の高い書類を郵送するときに使用されます。
官公庁が出す書類や大学などが発行する卒業証明書など、厳封とされるものを郵送する際には、この「緘」の締めマークが使われることが多いです。
一般企業で使用することはあまりありませんが、病院が発行した健康診断の結果を社員に送る際や、公的機関が発行した住民税決定通知書などを社員に送る際に使われることがあります。
5:「賀」
「賀」は、前述した「寿」と同様に、おめでたい書類を郵送する際に使用される締めマークです。そのため、ビジネスシーンで使われることはあまりないでしょう。
「賀」も「寿」もおめでたい書類を郵送する際に使用されますが、「寿」が主に婚礼のシーンで使われるのに対し、「賀」は年賀関係などお祭りごとのシーンで使用されることが多い締めマークです。
6:「封」
「封」は、その字の表すとおり封じるという意味があり、「〆」や「締」マークと同様に一般的に使われる締めマークです。
しかし、「〆」や「締」マークよりも「封」マークの方が、受け取る人に丁寧で改まった印象を与えることができるでしょう。
少しかしこまった場面からビジネスシーンまで、さまざまなシーンで使用することが可能です。
7:「蕾」「莟」
「蕾」や「莟」は「つぼみ」と読み、女性だけが使用できると言われている締めマークです。手紙の封をまだ開けていないことを蕾に例えたものですが、ビジネスシーンで使用するのには適していない締めマークです。
ビジネスシーンにおいては、年齢や男女などの違いによって対応が異なることのないよう、男女ともに使える一般的な締めマークを使用するようにしましょう。
「蕾」や「莟」は、プライベートなシーンで締めマークとして使うのがおすすめです。
封筒に封をする際の4つのポイント
封筒に封をする際には、締めマークを書くだけでなく、ほかにも気をつけるべきポイントがいくつかあります。
ここからは、封筒に封をする際の4つのポイントを見ていきましょう。
- 封にテープは使用しない
- 締めマークは封筒のふたと本体の両方にかかるようにする
- 締めマークは黒い油性ペンで書く
- 「〆」と書く際に「×」にならないように注意する
1:封にテープは使用しない
封筒の封を閉じる際には、テープではなくのりを使用するようにしましょう。テープは使いやすく封をしやすいですが、剥がれやすいことも特徴です。
そのため、重要な書類を郵送する際の封にテープを使用すると、封として不十分で、受け取った人に良くない印象を与える可能性があります。
封筒によっては封の部分にあらかじめ両面テープがついているものもありますが、この場合には両面テープを使用して封をしても問題ないでしょう。
2:締めマークは封筒のふたと本体の両方にかかるようにする
封に締めマークを書く際には、封筒のふたと本体の両方にかかるようにして書きましょう。
ふたと本体の両方にかかるように書くことで、別の人が開けてしまった場合や配達中に開いてしまった場合に、封を閉じ直しても締めマークにズレが生じます。よって、封が開けられていないと証明することができます。
3:締めマークは黒い油性ペンで書く
封筒に締めマークを書く場合には、鉛筆やカラーペン、マジックなどを使うのは避け、黒い油性ペンで書くようにしましょう。
鉛筆で締めマークを書くと、相手に封筒が届く前に締めマークが消えてしまう可能性があります。また、カラーペンやマジックは封筒に書いた締めマークが滲みやすく、場合によっては中に入っている書類にインクがついてしまう可能性もあるでしょう。
黒い油性ペンで書く際にも、中の書類にインクがつかないよう気をつけて書くようにしてください。
4:「〆」と書く際に「×」にならないように注意する
「〆」の締めマークを書く際に、「×」にならないよう注意しましょう。「×」を「〆」の簡略化したものと勘違いしている人もいますが、「×」は締めるという意味を持っていません。
さまざまな種類のある締めマークの中でも「〆」マークは一般的で、転職活動の場面でもよく使われますが、間違えて「×」と書いてしまうと締めマークの役割を果たすことができなくなります。
そのため「〆」と「×」を書き間違えないよう、丁寧に書くようにしましょう。
封筒に封をする「のり」の注意点3つ
封筒に封をする際にはテープではなくのりを使うことを先述しましたが、のりを使って封をする際にも気をつけたいポイントがあります。
そこで、ここでは封筒に封をする「のり」の注意点について解説します。
1:スティックのり
封筒に封をする際には、スティックのりが適していると言われています。スティックのりなら、はみ出すことなくきれいに封を閉じることができるでしょう。
スティックのりは塗りやすいという特徴がありますが、塗りやすいからと適当に塗ってしまうと封をしたときに波打ってしまう可能性があるため、丁寧に塗ることが大切です。
また、スティックのりの種類によっては剥がれやすいものもあるため、粘着力が強いスティックのりを使いましょう。
2:液体のり
液体のりは粘着力が強く、しっかりと封ができるという特徴がある一方で、スティックのりと比較して封をしたときに波打ちやすく、きれいに貼ることが難しいでしょう。
波打つのを防ぐには、使用する量に気をつけると良いでしょう。液体のりを使い慣れていない場合は、スティックのりを使うことをおすすめします。
3:両面テープ
封筒によっては、すぐに封ができるよう両面テープがついている場合があります。すでに封筒に両面テープがついている場合には、両面テープを使って封をしても良いでしょう。
粘着テープを使用すると、封筒が波打つことなくきれいに封をすることができますが、液体のりなどと比べて粘着力が弱い傾向にあります。
そのため、自分で両面テープを使用する場合には、粘着力が弱まっていないかチェックしてから貼るようにしましょう。
履歴書を入れる封筒の注意点3つ
履歴書を郵送する際には、締めマークやのりだけでなく、封筒にも気をつけるべきポイントがあります。
最後に、履歴書を入れる封筒の注意点について見ていきましょう。ぜひ参考にして、転職活動における郵送物のマナーを身につけてください。
- 切手不足が不安な場合は郵便局窓口に確認する
- 封筒のサイズは「角2」定型封筒がおすすめ
- 手渡しの際は宛名や封は必要ない
1:切手不足が不安な場合は郵便局窓口に確認する
郵送する封筒の大きさや重さによって、必要な切手の料金は異なります。
自分で封筒の大きさや重さを測って切手料金を調べることもできますが、もし切手料金が不足していると郵送されずに自宅へ返送されてしまい、履歴書の提出期限に間に合わない可能性があるでしょう。
また、切手不足のまま企業へ届き、企業が不足分の切手料金を支払うことになった場合には、良くない印象を持たれてしまう可能性もあります。
そのため、切手不足が不安な場合は、郵便局窓口に確認してから郵送するようにしましょう。
2:封筒のサイズは「角2」定型封筒がおすすめ
履歴書を入れる封筒のサイズは、角2定型封筒がおすすめです。転職活動で使用する書類は折り曲げずに提出するのが望ましいとされており、角2定型封筒なら履歴書を折り曲げずに入れることができます。
また、履歴書はそのまま封筒に入れるのではなく、クリアファイルに差し込んでから封筒に入れるようにしましょう。
こうすることで、郵送途中で履歴書が折れるのを防ぎ、封筒が雨で濡れても中の履歴書を濡らすことなく届けられるでしょう。
3:手渡しの際は宛名や封は必要ない
汚れた履歴書を提出すると相手にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、履歴書を直接持参して手渡しする際にも、履歴書が汚れないよう封筒に入れましょう。その際、封筒に宛名を書いたり封をしたりする必要はありません。
宛名は配送業者に届け先を知らせる目的で書くもののため、直接手渡しする際には不要だと言えます。
また、封筒に封をするのは特定の人以外が封筒を開けるのを防ぐためのもので、直接手渡しする際には必要ありません。封をしてしまうと、その場で担当者が中身を確認する際に、封を開けるのに時間がかかり中身をすぐに確認できなくなってしまうでしょう。
履歴書を入れる封筒の締めマークは正しく書こう
転職活動にはさまざまなマナーがありますが、履歴書を郵送するのにもマナーがあります。1つ1つのマナーを守ることで、相手に好印象を与えられるでしょう。
ご紹介した内容を参考に、履歴書を郵送する際の締めマークの書き方やポイントなどを知り、履歴書を入れる封筒の締めマークを正しく書きましょう。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
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