転職2ヶ月目は、仕事の進め方にまだ慣れていない時期です。人間関係も十分に築けていないでしょう。一方で、少しずつ成果を求められ始めます。
「仕事ができない」「しんどい」と感じる人もいます。「もう辞めたい」と思うこともあるでしょう。しかし、すぐに能力不足だと決めつける必要はありません。
まずは、悩みの原因を分けて考えましょう。単に職場へ慣れていない場合もあります。仕事内容や労働条件に問題がある場合もあります。この記事では、転職2ヶ月目の悩みと対処法を解説します。続けるか辞めるかの判断ポイントも紹介します。
目次
転職2ヶ月目で仕事ができないと感じるのは珍しくない
転職2ヶ月目は、入社直後の緊張が落ち着く時期です。その一方で、実際の仕事内容が見え始めます。職場の人間関係も少しずつ分かってきます。
研修や引き継ぎが一段落することもあります。そのため、一人で対応する仕事が増えやすくなります。しかし、社内ルールを短期間で覚えるのは簡単ではありません。使用するツールや報告方法も会社ごとに異なります。
前職と同じ職種でも、進め方は同じとは限りません。新しい職場では、思うように動けないこともあります。「前職ではできたのに」と落ち込む人もいるでしょう。
厚生労働省は、令和4年3月卒業者の離職状況を公表しています。新規大学卒就職者の3年以内離職率は33.8%でした。
ただし、これは新卒者を対象とした統計です。中途採用者の2ヶ月離職率ではありません。職場とのミスマッチが起こる例として参考にしましょう。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します」
転職2ヶ月目では、経験や社内情報がまだ不足しています。
そのため、仕事ができないと感じることがあります。一方で、時間だけでは解決しない問題もあります。まずは辞めたい原因を整理しましょう。
転職2ヶ月目に仕事ができない・辞めたいと感じる7つの原因
転職後の悩みには、いくつかの原因があります。原因によって、取るべき対応は変わります。今の職場で改善できる場合もあるでしょう。職場を変えないと難しい場合もあります。
- 思っていた仕事とのギャップが大きい
- 仕事の進め方や社内ルールが分からない
- 人間関係や職場の雰囲気に馴染めない
- 上司や先輩との関係に悩んでいる
- 仕事がうまく進まず、ミスが続いている
- 残業や休日出勤が多く、心身ともに疲れている
- 労働条件が入社前の説明と異なる
1:思っていた仕事とのギャップが大きい
入社前のイメージと、実際の仕事が異なることがあります。給与や休日だけが問題とは限りません。業務範囲や進め方に差がある場合もあります。求められる役割が想定と違うこともあるでしょう。
同じ職種でも、会社によって担当範囲は異なります。前職では分担していた仕事を、一人で担うこともあります。経験を活かせると思って入社しても、未経験業務が中心のこともあります。
まずは、どの部分に差を感じるか整理しましょう。一部の業務だけが違う場合もあります。入社の前提自体が違う場合もあります。
2:仕事の進め方や社内ルールが分からない
会社ごとに、仕事の進め方は異なります。報告のタイミングや承認の流れも違います。使用するツールや資料の形式も同じではありません。
転職2ヶ月目は、一人で進める仕事が増える時期です。「一度教わったから聞きにくい」と思う人もいます。そのまま進めると、認識違いが起きやすくなります。作業の遅れにつながることもあります。
3:人間関係や職場の雰囲気に馴染めない
新しい職場では、人間関係を一から築きます。誰に質問すべきか迷うこともあります。声をかけるタイミングが分からない場合もあるでしょう。
周囲は、すでに関係を築いていることがあります。そのため、自分だけが孤立したように感じることがあります。職場の雑談量や距離感が合わない場合もあります。
まだ関係ができていないだけかもしれません。一方で、職場の文化自体が合わない可能性もあります。両者を分けて考えることが大切です。
4:上司や先輩との関係に悩んでいる
上司や教育担当者との相性で悩む人もいます。指示の出し方が前職と違うこともあります。仕事への考え方が合わない場合もあるでしょう。
担当者ごとに指示が違う職場もあります。質問するたびに回答が変わることもあります。説明がないまま成果を求められる場合もあります。
単なる相性の問題かを確認しましょう。指導や情報が不足している場合もあります。人格を否定する言動があるなら、別の問題です。
5:転職2ヶ月目で仕事がうまく進まず、ミスが続いている
転職2ヶ月目は、社内事情をまだ十分に把握できません。そのため、確認漏れや認識違いが起こりやすくなります。ミスを指摘されて、自信を失う人もいるでしょう。
経験のある業務でも、会社ごとに手順は異なります。確認項目や使用システムも同じではありません。責任感が強い人ほど、失敗を大きく捉えがちです。
ミスの回数だけで判断しないようにしましょう。同じ原因を繰り返しているか確認します。少しずつ改善しているかも見てください。
6:残業や休日出勤が多く、心身ともに疲れている
想定以上に残業が多い職場もあります。休日出勤が続く場合もあるでしょう。新しい仕事を覚える緊張も負担になります。慣れない通勤で疲れることもあります。
一時的な繁忙期なら、落ち着く可能性があります。しかし、長時間労働が常態化している場合は別です。休憩が取りにくい職場にも注意が必要です。休日にも連絡が来る場合もあります。
7:労働条件が入社前の説明と異なる
勤務時間や休日が、説明と異なる場合があります。給与、手当、勤務地に違いがあることもあります。担当業務が大きく変わる場合もあるでしょう。
在宅勤務ができると聞いていたのに、出社必須の例もあります。担当しないと聞いていた業務が中心の例もあります。認識違いか、明確な相違かを確認しましょう。
転職2ヶ月目を乗り越えるための5つの対処法
悩みの原因が不慣れであれば、改善できる可能性があります。仕事の進め方を変える方法もあります。相談の仕方を見直すことも有効です。
- 求められている役割を確認する
- 短期間で達成できる目標を決める
- 分からないことを整理して質問する
- 相談できる同僚や上司を見つける
- 期限を決めて状況を見直す
転職2ヶ月目に求められている役割を確認する
上司の期待と、自分の認識が違うことがあります。その場合、努力しても評価につながりません。「今の段階で何が必要か」を確認しましょう。
優先すべき仕事も聞いておきます。一人で対応する期限も確認します。基準が分かると、課題を整理しやすくなります。
転職2ヶ月目は短期間で達成できる目標を決める
すべてをすぐに完璧にする必要はありません。短い期間で達成できる目標を決めましょう。1週間や1ヶ月単位でも構いません。
一つの業務を最後まで進める目標もあります。確認漏れを減らす目標もよいでしょう。定型業務の時間短縮も考えられます。
分からないことを整理して質問する
分からないことを放置すると、ミスにつながります。質問する前に、理解できている部分を整理しましょう。「ここまでは分かる」と伝えると回答を得やすくなります。
教わった内容は記録しておきます。手順や注意点を残しておくと便利です。同じ質問を繰り返すことも防げます。
仕事ができないと感じる場合は、関連記事も参考になります。キャリテの「仕事できないと感じている人が転職を成功させる7つのコツ」もご覧ください。
相談できる同僚や上司を見つける
直属の上司へ相談しにくいこともあります。その場合は、別の上司や同僚を探しましょう。人事部門へ相談する方法もあります。
相談前に、困っている点を整理します。すでに試したこともまとめましょう。改善したい内容を伝えると、助言を得やすくなります。
期限を決めて状況を見直す
転職後2ヶ月では、職場を判断しきれないこともあります。一定期間、変化を見る方法もあります。ただし、期限は具体的に決めましょう。
「次の面談まで」と決める方法があります。「あと1ヶ月」と区切ってもよいでしょう。その間に、何を確認するかも決めておきます。
転職2ヶ月目でも辞めることを検討した方がよい3つの状況
工夫で改善できる問題もあります。しかし、時間をかけない方がよい状況もあります。健康や安全に関わる問題は、早めに対応しましょう。
- 身体的な不調が続いている
- ハラスメントを受けている
- 精神面の不調が日常生活に影響している
1:身体的な不調が続いている
眠れない状態が続く場合は注意が必要です。食欲がない、頭痛が続く場合もあります。まずは休養を優先しましょう。
業務継続に不安がある場合は、専門家へ相談してください。厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」でも相談先を確認できます。
2:ハラスメントを受けている
身体的な攻撃や脅迫は、単なる指導ではありません。侮辱や無視も問題になることがあります。過大な仕事の強要にも注意が必要です。
受けた言動は記録しておきましょう。日時、場所、相手、内容を残します。メールやメッセージも保存してください。
社内で相談しにくい場合は、外部窓口も利用できます。厚生労働省の総合労働相談コーナーも確認してください。
3:精神面の不調が日常生活に影響している
強い不安が続く場合は注意が必要です。休日にも仕事が頭から離れないことがあります。以前の楽しみを感じられない場合もあります。
「まだ2ヶ月だから」と我慢しすぎないでください。家族や信頼できる人へ相談しましょう。必要に応じて、医療機関も利用してください。
転職2ヶ月目で退職する場合のデメリットと注意点
転職後2ヶ月で退職しても、次の転職が不可能になるわけではありません。早めの退職が必要な場合もあります。一方で、短期離職の理由は確認されやすくなります。
収入面への影響もあります。退職後の生活も考えておきましょう。
企業から短期離職の理由を確認される
在職期間が短いと、退職理由を聞かれやすくなります。「またすぐ辞めないか」と見られる可能性もあります。
退職理由だけで終わらせないようにしましょう。改善のために行ったことも伝えます。次の職場で確認する点も整理してください。
退職後は収入が途絶える可能性がある
次の仕事が決まる前に辞めると、収入が止まります。転職活動が長引くこともあります。その結果、焦って次の職場を決める人もいます。
退職前に、生活費を確認しましょう。家賃や保険料も見ておきます。年金や税金の支払いも必要です。
出戻り転職が難しくなる場合がある
前の勤務先へ戻りたいと思う人もいます。しかし、円満退職でも再雇用されるとは限りません。
再雇用されても、条件が同じとは限りません。部署や役職が変わることもあります。以前の給与に戻れない場合もあります。
第二新卒として転職活動をする場合がある
新卒入社後に退職すると、第二新卒向け求人へ応募することがあります。社会人経験が短くても、伝えられる強みはあります。
基本的なビジネスマナーも強みになります。入社後に学んだことも整理しましょう。今後身につけたいことも伝えられます。
退職理由を面接で説明する必要がある
面接では、不満だけを話さないようにしましょう。事実と自分の対応を分けて説明します。
- 退職に至った事実を簡潔に伝える
- 改善のために行ったことを伝える
- 退職が必要だと判断した理由を伝える
- 次の職場で重視する条件を説明する
今回の経験を、次の職場選びへ活かしましょう。何を確認するかも整理しておきます。どのように働きたいかも伝えられるようにします。
転職2ヶ月目で辞めたいときに退職前に確認すること
退職は、感情だけで決めないようにしましょう。契約内容と退職後の生活を確認します。
- 求人票、雇用契約書、労働条件通知書を確認する
- 異動や業務調整で改善できないか確認する
- 退職の申し出期限を確認する
- 有給休暇の残日数を確認する
- 退職後の生活費を確認する
- 健康保険、年金、税金を確認する
- 次の職場で重視する条件を整理する
今の仕事を続けられる場合は、働きながら求人を確認できます。仕事内容だけでなく、勤務時間も確認しましょう。職場環境や教育体制も重要です。
退職を迷っている場合は、関連記事も参考になります。キャリテの「仕事を辞める勇気が出ない時にやるべきこと」もご覧ください。
転職2ヶ月目で辞めたいときは原因を見極めよう
転職2ヶ月目は、仕事や職場に十分慣れていない時期です。そのため、「仕事ができない」と感じやすくなります。「しんどい」「辞めたい」と思うこともあるでしょう。
原因が不慣れであれば、改善できる可能性があります。目標を決める方法もあります。質問や相談の仕方を変えることも有効です。
一方で、心身の不調がある場合は注意が必要です。ハラスメントや長時間労働も見過ごせません。重大な条件相違がある場合も同じです。現在の問題を整理し、続けるかどうかを判断しましょう。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
-
IT・Web業界で活躍できるお仕事情報多数掲載
-
あなたの成長を叶える魅力的なお仕事情報多数掲載
-
IT・機電・製造技術職系ミドル~シニア層特化 転職支援
-
「転職」ではなく「参画」という新しい働き方