法人営業に向いている人の特徴とは?向いていない人の特徴とあわせて解説
転職を考えている人に人気がある法人営業、次の仕事にとピックアップしている人もいるのではないでしょうか。
「法人営業って気になるけど自分は向いているのかな?」
「法人営業と個人営業って何が違うの?」
「仕事の内容が知りたい!」
など、実際は法人営業についてわからないこと、知りたいことがある方もいるでしょう。疑問があるままでは転職活動に踏み切るのは難しいことです。
この記事では、人気のある法人営業に向いている人、向いていない人の特徴や、前職での役立つ経験などの情報を紹介しています。
この記事を読んで、求人にエントリーする前に法人営業についての知識を深めるとともに転職を成功させるための、また転職した後に活躍できる方法を知りましょう。
目次
法人営業のトレンド
法人営業のトレンドを見てみましょう。現在、IT企業やHR業界、メディア業界の市場が大きくなっています。その企業が抱えている問題や求めていることを、解決に導くサービスが多く求められているということです。
企業側自身の営業方法としてオンライン営業や、インサイドセールスに力を入れているところも多くありますが、自社側で行う力が乏しいときは外部に依頼する方法を取っています。
以上のことから、人事支援や情報系のノウハウを必要としている企業が多くあるという傾向が伺えます。
法人営業と個人営業の違い
企業に営業をかけるか、個人に営業をかけるかが一番の違いです。そして、法人営業は一貫性のある説明が重視され、個人にはノウハウや人間性を気に入ってもらえる営業を、といったように営業方法にも違いがあります。
他に、相手が求めていることに対しての予算感の違い、提案から成約までのかかる時間、成約から入金までの流れなどにも違いがあることを知っておきましょう。
法人営業が行う仕事内容
法人営業が行う仕事内容は大きく分けて、ルート営業業務、新規開拓業務の2つがあります。具体的にどのようなことを行うのでしょうか。ここではルート営業業務、新規開拓業務について詳しく解説していきます。
ルート営業業務
ルート営業業務とは、今現在ビジネスの取引のある企業や会社に営業をする業務です。提供しているサービスを継続して使ってもらうためにセールスしたり、新製品の紹介をしたり、製品に対する意見や要望などの対応を行います。
新規開拓業務
新規開拓業務とは、潜在顧客を対象に新たな契約を促す業務です。潜在顧客とは、法人営業が勧める商品やサービスを知らない、もしくは、それが必要ではと認識できていない企業や会社です。
まずは電話やメールなどで対面での営業ができるよう関係を深め、対面の営業では潜在顧客の悩みや不安、問題を認識してもらい解決する方法を提案し、新たな取引先になってもらうように働きかける業務です。
法人営業に向いている人の特徴
それでは、どんな人が法人営業に向いているのか特徴を見てみましょう。次にあげる条件に合う人は法人営業にとても向いている人だといえます。この仕事に転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 論理的な思考ができる人
- スムーズに気持ちの切り替えができる人
- 身だしなみが良い人
- 高いコミュニケーションスキルを持っている人
- 柔軟な対応ができる人
- 誠意ある受け答えができる人
- 気配り上手な人
- PCDAを意識し安定した成果が出せる人
- 向上心を持っている人
- 体力やメンタルの強さがある人
論理的な思考ができる人
しっかりと物事の筋道を立てて考えられる論理的思考ができる人は、この仕事がとても向いている人です。法人営業は、5W1Hのように伝えたいことをしっかりとわかりやすく伝える能力が問われるからです。
せっかく良い商品やサービスであっても、良いところをしっかりアピールできなければ意味がありません。日ごろからこのような考え方をしている人なら、無理なくできる仕事でしょう。
スムーズに気持ちの切り替えができる人
スムーズに気持ちの切り替えができる人も、法人営業に向いている人です。訪問先や自分の会社で落ち込むようなことがあっても、次の仕事先にその気持ちを持ち込んではいけないからです。
営業職は人と接する機会が多い分、気の合わない人やクレームなどに向き合わなければならないこともあるでしょう。そのため、イライラしたり不安になったりすることも多い大変な仕事ですので気持ちを素早く切り替えられる人は、この職業に向いているといえるでしょう。
身だしなみが良い人
どの仕事でも、身だしなみが良い人は信頼がおけるものです。特に法人営業では身だしなみは重要課題です。法人営業は、その企業に訪問するたびに同じ人と話すわけではありません。
自社の製品をセールスし、契約に結び付けるまでにたくさんの人と会う必要がある場合もあります。
そのため、たくさんの人に見られるという意識を常に持って、身だしなみをしっかり整えることを日課にできているかが、この仕事に向いている人といえる条件になります。
高いコミュニケーションスキルを持っている人
法人を訪問すると、初めて会う人と対面することも多いでしょう。そのため、初めて訪問したところでも明るく話せたり、人と接することが得意だったりするコミュニケーションスキルの持ち主には向いている職業です。
初めて会う人だからといって第一印象が不愛想だったり、話し方がぼそぼそしていたりでは、その後の関係は良くはなりません。人と関わることを楽しいと思い、誰とでも気持ちよく話し、挨拶ができる人は、この職業に向いている性格だといえるでしょう。
柔軟な対応ができる人
柔軟な対応ができることも法人営業に向いている人と言えるための条件です。法人担当の場合は急に対応しなければならないことが発生したり、違う方法で対処したりしなくてはならない場面が多くなりがちだからです。
今までの通りの対応や対処の仕方にとらわれず、そのとき、今の状態でどうすればいいのかといった柔軟な考え方と対応ができる人が向いています。
誠意ある受け答えができる人
誠意ある受け答えができる人でないと良い結果が出せないだけでなく、多くの人に迷惑をかけることになります。わからないことは無責任に返事をせず、確認をしてから、間違いはすぐに正しい情報に訂正し素早く連絡をするなどの行動がとても重要です。
社会人ともなれば当たり前のことですが、契約を急ぐあまり無責任なことを言ってしまうこともあるかもしれません。
そうなれば、自分の会社の信用を落としてしまうことにもなりかねないので、誠意ある受け答えをしっかりと意識できることが、重要な条件です。
気配り上手な人
気配り上手な人も向いています。相手先のことを一番に考え、自分に気を使わせないくらいの意識が大切です。製品やサービスを使ってもらえるかもしれない顧客に気を使わせることは、長いお付き合いは期待できないという方向に向かってしまう可能性もあるのです。
連絡は細かく正確に、約束の時間はもちろん決められた時間に訪問するなど、何事にも相手先のことを考えながら行動するのが向いている人です。
PCDAを意識し安定した成果が出せる人
PCDAを意識し安定した成果が出せる人も向いている人でしょう。安定した成果を出すには、出た結果を自分自身の責任と考え、改善していくという考え方が重要です。
うまくいかなかった原因を考え、PCDAを意識し考え方や行動を変えられる強さがあれば、毎月安定した成果や成績アップも叶うことでしょう。
向上心を持っている人
失敗しても改善策を探り行動しチャレンジし続ける、向上心を持っている人にも向いている仕事です。営業という仕事である以上、大変なことや落ち込むことが数多くあるのも事実です。
しかし、高い向上心を持っている人であれば、失敗をチャンスに変えるためにいろいろな方法を考え出しチャレンジできる力を持っています。その結果、とても高い営業成績を出すこともできるのです。
体力やメンタルの強さがある人
体力、メンタルともにその強さに自信があることも向いている人の条件です。さまざまな場所に移動したり、激務になったりするときは体力、アクシデントや苦しい結果が続いたときには耐えられるメンタルと、2つの強さが必要な仕事だからです。
新規開拓業務では1日に複数の企業を訪問することに加え、なかなか成果を上げられないことも多いものです。また、人間関係をうまく築けないこともあり、ストレスが積み重なっていく場合もあります。
自分のノルマ達成のプレッシャーがかかることもあるでしょう。そんなときに気持ちを切り替え、解決策を考えてチャレンジする、しっかり休んで体力を回復させるといったことが必要になります。
法人営業に向いていない人の特徴
では逆に、法人営業に向いていない人の特徴はどのようなことでしょうか。
向いていない人の特徴には、以下の5つが挙げられます。しかし、それを認識し改善すれば法人営業が向いている職業になるとも言えるでしょう。
それを踏まえ、自分の性格を分析してみましょう。
- ルーティンワークが不得意な人
- 諦めやすい人
- 気分の浮き沈みがある人
- 責任感がない人
- プレッシャーに押される人
ルーティンワークが不得意な人
仕事に対して決まった手順がこなせない、ルーティンワークが不得意な人は向いていません。法人営業には、その時々で対応する力も求められますが、自分の会社の中では決まった作業を決まった手順で行うことが基本です。
顧客へのアポイントを取るために電話連絡やメールを送るといった作業では、同じ手順の作業を相当数こなす必要があります。また、その日の成果や改善点などを次に生かすために、毎日書き留めておくこともルーティンにするようにしなければなりません。
このように説明をすると、面倒くさいと感じてしまうかもしれません。しかし、実際は決められたことをその通りに実行することが大切だと意識するだけです。そして難しく考えず、決められたことを決められた通りに実行できれば良いのです。
諦めやすい人
何事についても諦めやすい性格の人にはこの仕事は向いていません。諦めやすいと成果が出せないからです。法人営業は多くの工程を経て契約に結び付くものです。
その中で大変なこと、気分が落ちること、思うようにセールスができないことなど、いろいろと大変なことがあるでしょう。そんなとき、諦めやすい人はそこですべてをやめてしまいがちです。
特にこのような仕事では、諦めず最後まで良い方法を考えて臨むことができる人が、大きな成果を収めることができます。
気分の浮き沈みがある人
気分の浮き沈みがある人も、人間関係に良い影響を与えないことがあるため向いているとはいえません。人間、多少の気分の浮き沈みはあるのは当然のことですが、仕事中であってもそれが表に出てしまうのはいけないことです。
この感情が表に出てしまうと、顧客との関係も社内での人間関係も築けないことがあります。もし、気分の浮き沈みがあると自覚しているなら、仕事とプライベートをしっかりと分け、仕事中は表に出さないように気をつけましょう。
責任感がない人
どの仕事にも言えることですが、責任感がない人には特に難しい業務です。特に成約できれば大きな金額が見込める法人営業は、責任感が強くないとできない仕事だといえます。
法人営業は、その会社の代表として顧客と接するということです。無責任に仕事を進めれば、相手企業に悪いイメージや損害、自分の会社にも大きなダメージを与えてしまう可能性もあります。
会社に所属している以上、自分以外の人にも迷惑がかかることがあると考え、責任感をしっかり持つことが基本です。
プレッシャーに押される人
プレッシャーに押されっぱなしの性格の人にも向いていない仕事です。営業とは、ノルマや人と会って話さなければいけないなど、プレッシャーがかかることが多い仕事だからです。
プレッシャーに押されてしまうことが多いと、委縮してしまい仕事上でも良い立ち回りができないことに繋がります。
プレッシャーは良い意味で自分への課題だと捉えることで、心の安定や、仕事への意欲に繋がっていくのではないでしょうか。
法人営業として働くやりがい
法人営業として働くやりがいを感じるのは、なんといっても契約が取れたときの嬉しさでしょう。法人営業は金額の高いものを扱うため、大きな達成感が得られます。
また、多くの人と話しセールスすることで、自分のスキルを確認できる、スキルアップを目指せるヒントが得られるところも、やりがいを感じる点です。
法人営業に向いていないと思ったときの考え方
法人営業に転職した後に目指せるキャリアを見てみましょう。将来的に出世を目指したい人は覚えておいてほしい事柄です。将来どのようになりたいかを考え、自分に合ったキャリアアップを目指しましょう。
マネージャー職を目指す
まず、マネージャー職を目指すのが一般的といえます。マネージャー職を目指すには、企業への営業力だけではなく、一緒に働くチームをまとめ成功に導くリーダーシップや、チームを管理し的確に指示を出せるマネジメント能力が必要になります。
マネージャー職を目指すなら営業力はもちろん、リーダーシップを磨き、マネジメント能力を高めましょう。
営業のエキスパートを目指す
営業のエキスパートを目指す道もあります。営業の現場で活躍し続け、トップの地位を手に入れるのもいいでしょう。もちろんトップセールスマンであれば収入も多くなります。
良い営業成績を維持するためには勉強や努力も必要ですが、人に指示を出すより現場で動くのが好き、人と接することが好きだという人はこちらの道を目指しましょう。
コンサルティング職を目指す
コンサルティング職は、法人営業経験者に向いている職業です。法人営業で培ったスキルがとても有利に作用します。顧客の求めていることを理解し、解決に導く方法を提案するという部分が共通しているからです。
今まで磨いてきたスキルを活かせるコンサルティング職は、とても良いキャリアといえるでしょう。
起業する
起業するのも一つの手です。今までの経験やスキルが使える職種で起業するのはいかがでしょうか。自分が得意とするスキルをフルに使って起業すれば、納得のいく仕事ができるでしょう。
法人営業への転職活動の際に役立つ経験
法人営業への転職活動の際に役立つ経験をご紹介します。営業職が未経験でも、転職活動に有利な経験は多数あります。経験がないから不安だという方は、どんな経験が役立つのか確認してみましょう。
販売職での経験
販売職で身に着いたスキルはとても役立ちます。販売職は対面で商品を説明したり、販売したりと人前で行う仕事が主だからです。コミュニケーションを取れる能力や体力面、対面販売の経験が評価されます。
接客サービスの経験
接客サービス業で働いていた人も、その経験が役立ちます。接客業は、コミュニケーション能力や対応力、さまざまなことを同時に行えるスキルが磨ける仕事です。また、聞く力や相手に対する気遣いも身についているでしょう。
このようなスキルが法人営業への転職を考えたときに大きな武器となります。
テレアポの経験
テレアポも、法人営業への転職には有利なスキルを得られる仕事です。相手の顔が見えないテレアポの仕事を通して、丁寧な言葉遣いや適切なコミュニケーション能力が備わっていきます。
また、担当することによっては営業力がついたりPDCAについての考え方が身につくこともあります。電話だけの対応なので、相手の求めていることを話から感じ取る能力も養われている仕事だと言えるでしょう。
法人営業に必要なスキルが多く備わっているので、企業側には心強い存在です。
学習塾講師の経験
学習塾講師では、たくさんの営業色に役立つ経験が積めます。コミュニケーション能力はもちろん、マネジメント、プレゼンテーションのスキルが身についていると言えるでしょう。
生徒に勉強を教える塾講師は人と向き合い、わかりやすい説明や問題の解決が得意な人だと言えます。まさに法人営業が求めているスキルを持った人材だと言えるでしょう。
ボランティア活動の経験
ボランティア活動もポイントが高い経験です。基本的に損得を考えず、自分の意思で参加するので、強い責任感や社会問題に熱心であると高い評価を得られることもあります。
また、ボランティアは年代、性別を問わないこともあるので、さまざまな人とコミュニケーションを取れる人だと評価されます。ボランティアの経験がある人はその経験をアピールしましょう。
法人営業に向いているかチェックしよう
法人営業に向いている人、向いてない人の特徴などについて書かせていただきました。この記事から自分が法人営業に向いているのか、そうではないのかをチェックしてみましょう。
営業という、人と関わり続ける仕事には向き不向きはもちろんあります。しかし、他の仕事では味わえない達成感や、成果が自分に返ってくるといったメリットもあります。
さまざまなキャリアアップも期待できるので、転職を考えている人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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