あなたの「キャリア」「働く」を応援するメディア

produced by A.T.S Advanced Technology Service

40代の転職は厳しい?成功させるための11の方法やおすすめの業界も紹介

転職したいものの40代という年齢を意識してしまい、転職に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。転職活動は失敗してしまうと、今よりも給与や環境が悪い職場で働くことになる可能性があるため、リスクが高い部分もあります。

無事に転職できれば良いですが、転職活動が難航すれば無職状態の期間が生まれてしまうこともあるでしょう。

この記事では、40代で転職を考えている方を対象に、転職を成功させるための11の方法を紹介していきます。

記事の内容を参考にすることで、40代の転職成功に向けて対策するポイントが見えてきます。40代が受け入れられやすい業界についても取り上げているため、未経験の業界にチャレンジしたいと思っている方は参考になるでしょう。

これから転職を考えている40代の方は、ぜひ参考にしてみてください。

40代の転職は厳しい?

40代の転職は厳しい?

実際に求人数自体は、20代・30代向けの求人に比べると、40代向けの求人は少ないため厳しい状況にあるといえるでしょう。

東京労働局の年齢別有効求人倍率の推移(平成19年)を見ると、20代・30代は1.0倍以上ですが、40代後半になると1.0倍を下回っていることがわかります。有効求人倍率が1.0を下回れば、求人数より求職者が多く、それだけ就職しにくい状況ということがわかります。

しかし、40代以上の転職成功者がいるのも事実です。高い専門性やマネージャー経験などがある場合、そのスキルを必要としている求人で歓迎されるケースが多いでしょう。資格不要の仕事であれば、未経験でも採用される可能性もあります。

出典:年齢別有効求人倍率の推移|東京労働局

40代の転職に厳しいイメージがある理由

40代の転職に厳しいイメージがある理由

ここでは、40代の転職に厳しいイメージがある理由について紹介します。40代で転職する場合、企業側からのネガティブな印象を払拭するためにも、40代の転職で持たれているイメージを知っておく必要があるでしょう。

  • 40代が応募できる企業が少ない
  • 企業が40代の採用に積極的ではない
  • スキルやキャリアが足りないと採用につながらない
  • 給与の条件にこだわると求人が見つからない
  • 40代は育てにくいと思われている

1:40代が応募できる企業が少ない

まずは、40代が応募できる企業が少ないという理由があります。40代だと、ある程度経験値や専門性が高い募集内容になります。専門性が高い職種であれば能力を持っていれば応募できますが、そうでない場合、応募できる数が限られるでしょう。

また、40代は管理職としての募集もありますが、社歴の長い人材がそのまま管理職の地位に昇っていくケースが多いです。空きが生まれにくいため、募集数が少ないでしょう。

2:企業が40代の採用に積極的ではない

企業が40代の採用に積極的ではないということも、40代の転職に厳しいイメージとして大きいでしょう。求人を出している企業は、若手の採用を希望していることが多く、40代という年齢でフィルターをかけられてしまう可能性があります。

特に採用担当者が30代であれば「自分よりも年齢が高い相手を現場で扱うのは気が引ける」「扱いづらいのではないか」と感じてしまう可能性もあります。本人の能力や人間性ではなく、年齢が原因で面接まで進めないことは珍しくありません。

3:スキルやキャリアが足りないと採用につながらない

40代の転職が厳しい理由として、スキルやキャリアが足りないと採用につながらないという点も挙げられます。基本的に40代は、社会人になってからある程度の年数を重ねているため、スキルやキャリアを持っているだろうと企業側から判断されます。

よって、スキルやキャリアが足りていないと判明した場合「若いうちにスキルやキャリアを持てなかったのだから、40代以降も活躍は期待できないだろう」と判断されてしまう可能性は高いです。

4:給与の条件にこだわると求人が見つからない

40代というと、家族の大黒柱として家計を支えている割合が高いため、転職による年収ダウンは避けたいという方も多いのではないでしょうか。

しかし、給与の条件にこだわりすぎると求人が見つけにくい傾向があります。未経験の業界・職種に転職しようとすると、新卒と同等程度の給与になるケースも少なくありません。

5:40代は育てにくいと思われている

40代は育てにくいと思われている面も、40代の転職の厳しさにあります。40代になると、前の会社の社風が染みついていたり、仕事に対する価値観、やり方などが凝り固まっていたりします。

20代や30代に比べて、「柔軟性が乏しそう」「採用しても育てにくいのでは」と感じられ、選考を通過できない可能性が高いでしょう。

40代が転職を成功させるための11の方法

40代が転職を成功させるための11の方法

次は、40代が転職を成功させるための11の方法を紹介します。実際に40代でも転職を成功させている人はいます。希望を捨てず良い転職ができるよう、これから紹介する内容を把握しておきましょう。

  • 40代を積極的に採用している企業を探す
  • 未経験の職種の場合は40代向けのものを選ぶ
  • 企業研究をしっかり行う
  • 希望条件に優先順位をつける
  • 応募書類は採用担当者の目に留まるものを作る
  • 自分の強みをしっかりアピールできるようにする
  • 転職理由は前向きなものを考えておく
  • 面接では清潔感のある身だしなみを心がける
  • なかなか採用につながらないときは原因を振り返る
  • 今の仕事を続けながら転職活動をする
  • 企業が求める人材に近づく

1:40代を積極的に採用している企業を探す

人手不足である業界に注目すれば、やる気などを重視され40代でも積極的に採用されるケースは十分にあります。そのため、まずは40代を積極的に採用している企業を探しましょう。

2:未経験の職種の場合は40代向けのものを選ぶ

未経験の職種を探している場合、40代向けのものを選ぶようにすることも秘訣のひとつです。

未経験歓迎と書かれている募集の中に、40代向けの職種もあります。

求人内容に「ミドル活躍中」と書かれている募集は40代向けの募集が多いです。このような文言を見た場合は積極的にチェックしてみましょう。

3:企業研究をしっかり行う

その企業に入社して、どのような部分で貢献できるのか具体的にアピールするためにも、企業研究は徹底しましょう。

仮にその企業を良く知らないで応募すると「思っていた企業と違った」「やりたい仕事ではなかった」という事態を招くリスクがあります。これは40代に限ったことではなく、どの年齢でも就職活動において必要になるでしょう。

4:希望条件に優先順位をつける

希望条件に優先順位をつけておくと、何社か比較検討する際、スムーズに志望順位を決められます。優先順位をつけないと「この会社もいいし、あっちの会社も捨てがたい」と、目移りしてしまい、第1希望の企業に全力で挑みにくくなってしまいます。

また、「業務内容」「収入」「勤務地」「福利厚生」など、どの項目でも理想を高く設定しすぎてしまうと、マッチする求人が見つかりにくくなる可能性もあるため、優先順位はしっかりつけておきましょう。

5:応募書類は採用担当者の目に留まるものを作る

40代は年齢の面で不利になるケースが多いため、応募書類は採用担当者が「この人物にぜひ会ってみたい」と思うような内容に仕上げましょう。

少しでも周りと差をつけるためにも、必要な内容を記述するだけではなく、企業が求めているスキルや経験などの条件に対して、効果的なアピールができているかなどが重要になります。

6:自分の強みをしっかりアピールできるようにする

ミドル層の人材を採用したい企業は、即戦力を求めている傾向があるため、自分の強みをしっかりアピールできるようにしましょう。

面接の時間内で自分の魅力をしっかり伝えるには、自分の強みを的確に把握しておく必要があります。当日にきちんと伝えられるよう、面接練習しておくことも大切です。できれば、第三者に模擬面接してもらうなどして対策しておきましょう。

7:転職理由は前向きなものを考えておく

ネガティブな転職理由を伝えてしまうと、採用担当者にマイナスな印象を与えるため、前向きなものを考えておきましょう。

たとえば「将来が不安で」「やる気が保てなくて」「仕事がつまらなくて」「社風が合わなくて」などネガティブな転職理由の場合、採用担当者は「うちで採用しても同じような理由で辞めるのでは?」と感じてしまう可能性が高いでしょう。

良い印象を与えるために「転職をして新たなチャレンジをしたい」「自分を成長させたい」など、転職理由は前向きな内容にしてください。

8:面接では清潔感のある身だしなみを心がける

面接での第一印象が、評価に影響する可能性もあります。スーツやシャツにシワがないか、サイズが合っているか、足元から指の先までしっかり整えて、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

9:なかなか採用につながらないときは原因を振り返る

40代の転職は厳しい部分がありますが、なかなか採用につながらないときは、原因を探ってみてください。年齢のせいにして、そのままでいると転職活動を難航させてしまいます。

対策しないままでは、内定をもらいにくい状況が続きやすくなる可能性もあるため、一度振り返ってみることも大切です。

10:今の仕事を続けながら転職活動をする

求人数が少ない40代の転職は、なかなか決まらないケースもあります。そのようなときに無収入状態になると、どうしても、転職に焦りが出てしまいかねません。

転職活動が長期戦になった際、収入面での危機に陥らない対策として、今の仕事を続けながら転職活動すると良いでしょう。収入が確保されていれば、気持ちに余裕も持てるようになるため、納得した転職活動ができるでしょう。

11:企業が求める人材に近づく

企業が求める人材に近づこうとすることも、40代が転職を成功させるために大切です。いくら有能な人材であっても、企業が欲しいと思っている人材像と転職希望者がマッチしなければ採用されにくいでしょう。

応募企業が求めている人材について、HPや求人情報をチェックし、そこに当てはまる方向からアプローチしてください。

40代でも転職しやすい業界

40代でも転職しやすい業界

ここでは、40代でも転職しやすい業界について紹介します。少しでも転職しやすい業界を選ぶことで、転職活動が難航してしまう事態を防げるでしょう。

基本的には、常に一定数の求人を出している業界や資格を必要としない職種は、転職しやすい業界と言えます。

1:営業職

営業職は、商社や金融関係、食品、保険、不動産、医療、福祉関係など、どのような業界、企業においても必要な職種です。IT化によって少数で営業活動できている企業も増えてきていますが、一定の営業専門職は必要とされているでしょう。

また、営業は年齢を魅力として捉えてもらえる職種でもあります。40代という人生の経験値の高さや落ち着きある雰囲気を出していくことで、安定性が営業活動での持ち味にできます。40代の未経験でも転職できる可能性は十分にあるでしょう。

2:接客業

接客業も、宿泊業や飲食サービス業、福祉、不動産、娯楽業など、幅広く存在するため、一定の人数が必要とされる職種です。

多くの人と直接コミュニケーションを取って、サービス提供する仕事ということもあり、冷静で柔軟な対応が必要になります。経験豊富な40代の活躍が見込める点で、40代でも転職しやすい職種と言えます。

40代が転職活動を始める方法

40代が転職活動を始める方法

最後に、40代が転職活動を始める方法を紹介していきます。20代や30代のときに転職経験があっても、状況は変わっている場合もあるため、最近の転職の方法を改めて確認しておきましょう。

ここで取り上げている転職方法を参考に、自分に適した求職活動を見つけてみてください。

  • ハローワークを利用する
  • 転職サイトを利用する
  • 転職エージェントを利用する
  • 友人や知人から紹介してもらう
  • 未経験の職種でも探してみる

1:ハローワークを利用する

40代が転職活動を始める方法として、ハローワークの利用があります。40代の就職サポートに特化しているわけではありませんが、わからないことがあれば、相談窓口で相談ができ、無料で就職支援サービスを受けられます。

2:転職サイトを利用する

転職サイトの利用も、40代で転職活動を始める方法のひとつです。20代・30代向けの転職サイトではなく、ミドル世代向けの転職サイトを利用することで、応募可能な求人に出会えるでしょう。

3:転職エージェントを利用する

企業研究や志望する際の選定など、仕事を続けながら1人で転職活動を進めるのは、なかなか難しい部分もあります。思うように進まず、転職自体を断念するケースも少なくありません。

そこで、スピーディーに転職活動を進める上でおすすめなのが、転職エージェントの活用です。

転職エージェントは、希望条件に合った求人を紹介してくれたり、最新の転職市場についての情報を提供してくれたり、面接・条件面での調整なども請け負ってくれたりします。

求人サイトには掲載されない非公開求人を紹介してくれる点も、利用するメリットとして大きいでしょう。

4:友人や知人から紹介してもらう

仕事で出会った人とのつながりから、仕事を紹介してもらう方法もあります。友人や知り合いであれば、持っているスキルや性格などを知っているため、転職先でのミスマッチも少ないでしょう。

興味を持っている企業、業界に知人がいる場合は、チャンスだと思って自分から声をかけてみてください。

5:未経験の職種でも探してみる

自分が今まで働いてきた業界では、20代・30代の若手が優遇されてしまい、再就職が難しいケースもあるでしょう。そのような場合は、40代の転職活動として、未経験でも興味がある職種はないか探してみることが大切です。

ただし、営業職や接客業など、幅広い年齢層で募集を受け入れている職種を視野に入れる必要があります。

また、IoTやスマホゲームブームにより、IT業界も人手不足が続いている業界です。エンジニアやプログラマー職の場合は、プログラミング言語の知識は必要になりますが、無資格・未経験でも挑戦できるという点で、40代でもチャレンジできる場合があるでしょう。

40代の転職は厳しいがやり方を工夫して成功させよう

40代の転職は厳しいがやり方を工夫して成功させよう

40代という年齢から一般的に厳しい転職状況が予想されますが、すべての業界・職種で転職しにくいというわけではありません。営業職や接客業など、40代でも転職しやすい職種は存在しています。

40代を積極的に採用している企業を探したり、転職サイトや転職エージェントは40代向けのものを選んだりするなど、やり方を工夫して転職を成功させていきましょう。

監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】

株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

新着記事